Update.2024.06.07

採用サイトを作るメリットとは?作成目的や効果的なコンテンツ内容を徹底解説〜事例付き〜

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近年、採用競争が激しくなる中で、自社採用力を強化する企業が増えています。その中でも、自社採用の要となるのが採用サイト・採用ホームページです。一方で、自社の採用をより良いものにしたい、より効果的なものにしていきたいと考え、自社採用サイトの導入や改善に関して日々悩まれている採用担当者の方は意外と多いのが現状です。

・そもそも採用サイトと自社サイトの違いって何?
・採用サイトを作るメリットやデメリットは?
・コンテンツはどういったものがいいの?
・採用サイトの効果はあるの?

本記事では、このような悩みや疑問を解決できるように採用サイトの目的からメリット、デメリットなど多面的に解説していきます。本記事を一通り読むことで採用サイトに関する知識を深め、より良い採用活動につなげていきましょう。

 

Contents


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    1.  採用サイトとは

    採用サイトとは企業が作る、自社で働きたいと考えている求職者向けのサイトのことを指しています。採用情報の発信に特化した採用サイトとなります。採用情報の発信に特化することは、自社の魅力を伝えることができ、興味を持ってもらうきっかけ作りや他社との比較時に自社を選んでもらえたりと、さまざまな効果が期待できます。

    そもそも自社サイトと採用サイトの違いって何?

     

    自社サイトと採用サイトでは、発信する情報の内容や濃さが違ってきます。自社サイトでは企業理念や実績、沿革、取り組み内容など自社を知ってもらうための様々な情報が簡潔にまとめてあります。それに対して採用サイトでは自社サイトでは記載しきれない詳細な内容がかかれています。また、掲載内容や表現が自由なため、自社が伝えたい情報を文字や写真、動画、図などを使って求職者に伝えることが可能です。そのため会社の雰囲気や、実際に働いている社員の様子を写真や動画などを使って掲載することで、求職者が具体的にイメージすることができ、他社との差別化や求職者の企業理解度が向上します。

    2.  採用サイトを作る3つの目的

    2-1.  企業の情報を余すことなく伝える

    出典:HR総研:「人材定着の取り組み」に関するアンケート 調査報告

     

    企業の離職率に関するデータによると、離職の原因として業務内容とのミスマッチが最も多いです。ミスマッチが起きる要因として、自社に関しての理解が不足したまま入社させてしまう企業の情報発信力があげられます。その結果、企業理念や業務内容に対して共感を得られず、企業の知名度や給与など自社の魅力とは関係のないところを決め手として入社して来てしまいます。ミスマッチ以外にも待遇や職場環境といった企業の情報発信不足が招く要因が多く挙げられています。

    採用サイトを活用することで、企業が求めている人材や業務の内容に関して正確に伝えることができ、このような辞退を減らすことにつながります。

    2-2.  採用におけるブランディングが可能になる

      採用サイトを作ることによって企業の情報をより詳細に伝えることにつながるのでブランディングが可能になり、同業他社との差別化につながります。

    2-3.  長期的なコスト削減につながる

     採用サイトを作ることによって自社の情報や求めている人材像を明確にできるので、業務上での企業と人材のミスマッチが起こりにくくなり、長期的なコスト削減につながるのです。

    3.  採用サイトを作成する5つのメリット

    ここからは採用サイトを導入することによる企業側のメリットを紹介していきます。

    3-1.  情報を自由にたくさん載せることができる

     求人媒体ではデザインや文字数・写真の掲載枚数などに制限があるため、企業ごとの特徴を出しにくいことがあります。しかし採用サイトを用いた採用活動の場合、デザインや表現方法などに関する制限がないため、自社の強みやイメージなどを強く伝えることができます。企業側が自ら作った採用サイトは、企業の情報のみを載せる場所になるので、企業理念や求めている人材などの情報を多く載せることで、ブランディングや求職者が企業のイメージを明確に持つことにつながります。

    3-2.  応募者の増加が見込まれる

    掲載期限が決まっている求人広告に対して、採用サイトは無期限で情報を発信し続けられるメリットがあります。そのため、長期間に渡って情報を発信し続けることができ、求職者へのアプローチ力も高くなり、応募者の増加も期待できます。採用サイトを用いることによって、企業が求めている人材についての情報や求職者にとって有益な情報をより一層理解しやすくなっていきます。

    3-3.  求人媒体以外から応募が来るようになる

     企業が独自に作った採用サイトは既存の求人媒体以外での企業の情報発信や応募することができる手段になります。

    求職者は企業の情報やに多く振れることにつながり、企業に対するイメージが明確になっていくので、応募数が増加することにつながります。

    3-4.  志望度の高い求職者を集められる

     採用サイトを導入し、求人に関して多くの情報を載せることによって求職者との効率的なマッチングにつながり、志望度の高い人材を集めることにつながります。独立したサイトであるため、求職者から発見されにくいデメリットがありますが、採用サイトまでたどり着いた求職者は志望度の高い人材といえます

    3-5.  ミスマッチを防ぐことができる

     採用サイトによって求職者側の企業に抱いていたイメージの相違が起こりづらくなるので、企業と求職者のミスマッチが起こりづらくなります。企業にとってミスマッチによる退職者が出てきてしまうことは避けたいので、採用サイトに求職者にとってのメリットを積極的に載せることが重要になっていきます。

    4.  採用サイトを作成する2つのデメリット

    ここからは採用サイトを導入することで、企業側にとってどのようなデメリットが考えられるのか、紹介していきます。

    4-1.  採用サイトの作成に時間・コストがかかる

     採用サイトを作成するうえで、一番ネックになってくるのは作成コストや完成までにかかる時間でしょう。

    採用サイトを作成するには、シンプルなもので30〜50万円前後、より本格的なものを作るのに100万円前後かかることが考えられます。

    またサイトを作るスキルや載せるコンテンツをどう決めるのか、など多くの不確定要素が絡んでくるので、完成までにかかる時間も不明瞭な点が多いです。

    4-2.  応募者がすぐに集まるとは限らない(認知度問題)

     採用サイトを導入し求人情報などを掲載しても必ずしも応募者が増えることにつながるとは限りません。採用サイトから応募してくる求職者は、求人媒体で企業の名前を知ってから情報を集める目的で訪問をしているのがほとんどなためです。そのため、ある程度の認知度をもっていない限り、採用サイトだけで直接応募してくる人を集めることは難しいでしょう。求人媒体も積極的に活用しながら、自社の認知度を高め、採用サイトへ誘導できるように採用活動に取り組むことが重要です。

    5.  採用サイトに掲載するべき効果的なコンテンツ

    採用サイトに載せるべきコンテンツについて解説していきます。

    採用サイトに記載すべき内容は「企業が公表したい情報」ではなく「求職者が知りたい情報」でなければいけません。

     

    出典元『DISCO』キャリタス就活2020 学生モニター調査結果(2019年3月発行)

     

    DISCOの調査結果から新卒学生は、実際に働き始めると生活がどう変化するのか、自身を取り巻く環境がどのように変化するのかなど、就職後の自身の姿が具体的にイメージできるような情報を求めている傾向が見て取れます。採用サイトを作る上では、就職後の姿がイメージできるような情報が欲しいという新卒学生のニーズを前提にサイトを作成していくことが効果的です。

    採用サイトを作る5つのステップ

    採用サイトには求職者の視点に立って、有益な情報を載せることができるかが重要になっていきます。ここからは採用サイトの完成までのステップを解説していきます。

    1.  コンセプトを設計する

    まず採用サイトを導入するにあたってコンセプトを考える必要があります。

    求めている人材を明確にすることや他社と比べての自社の魅力などを言語化して行くことで採用サイトが一貫性のあるものになっていき、求職者にとって企業のイメージを持ちやすくなることにつながります。

    2.  必要なコンテンツを洗い出す

    コンセプトを明確にできた後は、自社の魅力を伝える上でどのようなコンテンツを載せることが応募を増やすことにつながるのか考えていくことが必要になります。

    どのコンテンツが求職者に求められているのか考えて、載せる情報を選別する必要があります。

    3.  サイトマップを作成する

    次はサイトマップを作成します。サイトマップとはサイトの構成全体を指す言葉です。サイトマップにはHTMLXMLの二つの種類があります。

    • HTML:人間向けに作られたサイトに記載されている情報の全体像を載せているもの。
    • XML:Googleの検索エンジン向けに作られたもの。検索エンジンがサイトの全ての情報を取得しやすい。

    4.  ワイヤーフレームを作成する

    ワイヤーフレームとは、採用サイトに載せる情報やグラフィック上の機能などの基本情報を大まかにまとめたレイアウトのことを指します。

    ワイヤーフレームの作成によって、サイトに載せる情報の構造が整理され、作成するうえでの情報の載せ忘れなどが減ります

    5.  デザイン~コーディングする

    コンセプトや載せる情報の大まかな流れが決まったのち、デザインを本格的に決定し、コーディング作業などに移り、採用サイトを作成します。

    載せる情報が求職者にとって有益なもので応募したいと思わせる情報になっているのか考慮して、見やすいデザインを意識して作成することが重要です。

    6.  採用サイトを上手に運用するための3つのポイント

    採用サイトを運用するうえで重要となってくるポイントを紹介していきます。

    11-1・2 顧客経験価値重視となった2つの変化要因-1

    6-1.  求職者に必要とされているコンテンツを載せる

    企業が求める人材や社風、福利厚生などの情報は、求職者が企業に応募するうえで特に確認する内容です。もし、これらの情報を掲載しないと雇用主と被雇用者とのミスマッチが起こるため気をつけましょう。

    常に求職者の立場になって載せる情報を吟味し、多すぎることのないように選別してサイトを作成しましょう。

     6-2.  写真や動画、数値情報をうまく活用する

     採用サイトにおいて、求職者側に内容を端的に理解してもらうことが重要です。文字列のみで構成されているサイトでは無く、グラフや写真、数値情報なども活用して、より会社に対するイメージが広がるように提供情報のバリエーションも豊かにしていきましょう。

    6-3.  定期的に更新する

     社会の変動と共に、求職者が企業に対して求める情報は日々変化しています。どんな採用情報を掲載するかを常に吟味し、より多くの応募を集めることができるように最新の情報を更新していきましょう。

     

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    7.  採用サイトの制作・運用の成功事例

    採用サイトの成功事例を一例ご紹介します。

    株式会社クラッソーネ様:採用サイトのディレクション事例

    「元々の採用サイトが古く、会社の現状と掲載情報の乖離が起きてしまっていました。一定応募はあるものの、採用には至っておらず、スタートアップとしてのクラッソーネが求める人材とマッチングしていない状態でした。」このような現状をヒアリングした上で、クラッソーネさんらしさや面白さをより生き生きと伝えるために、ターゲットに適した導線づくりとメッセージづくりに力を注ぎました。

     

    株式会社クラッソーネ様 採用サイトディレクション事例

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    まとめ

    採用サイトは自社の採用情報の発信に特化したサイトであり、求職者の自社への理解度向上、認知度向上が見込めます。また、求職者は同時期に同業他社を見ていることが多いため、他社との差別化を図り求職者を自社に引き込むための重要な手段となってきます。

    また、採用サイトは求職者からの応募を増やすことができますが、必要なコンテンツの選別や情報が多すぎて見づらくなっていないかなど、企業にとって有益なものにする為には多くの要素を意識する必要があります。

    採用サイト制作や運用などに関して、「明確なコンセプトをもっているが、積極的に運用して求めている人材を集め離職率などにも対応していきたい」「コンセプトも含めてどのように求めている人材を集めればいいのか相談したい」などのお悩みをお持ちの方はぜひH&Kまでご相談ください。

     

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    安藤 弘樹(Koki Ando)
    株式会社H&K 代表取締役 CEO
    20代前半から事業を展開し、バイアウト。
    その後、30年続くイベント会社で最年少でセールス・マーケの責任者。
    広告代理店で取締役CMOを経験。H&Kを創業。