Update.2022.12.07

YouTube広告の種類と効果的な選び方をわかりやすく解説!!

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YouTube広告は商品・サービスの認知獲得から購入促進までカバーできる広告です。

5秒くらいのもの、5分以上のもの、また、スキップできるものやスキップできないものなど、YouTube広告には様々な種類が存在します。そのため、それぞれの特徴を知り、目的に合わせ使い分ける必要があります。今回はYouTube広告初心者の方や、広告成果を改善したい方向けに、YouTube広告の種類・効果的な選び方について解説します。

 

【テンプレ】マーケ分析資料

Contents

    1.YouTube広告 10の種類

    1-1.TrueViewインストリーム広告

     

     

    ※引用:Google|「動画広告フォーマットの概要 - Google 広告 ヘルプ

     

    TrueViewインストリーム広告は動画の再生前後や途中に流れる広告を指します。また、TrueViewインストリーム広告は動画視聴5秒後にスキップの選択が可能な「スキッパブル広告」と、強制視聴型の「ノンスキッパブル広告」の2種類あります。

    「スキッパブル広告」は広告再生開始から5秒が経過すると、広告をスキップするオプションがユーザーに表示されます。そのため、ユーザーの視線が「スキップボタン」に集中してしまい、広告を見てもらえない可能性もあります。広告を見てもらうために、続きが気になるようなストーリー構成にするなど冒頭の5秒間でユーザーを惹きつける必要があります。

    一方、「ノンスキッパブル広告」はスキップされずに再生される15 秒以下の動画広告のことです。スキップできずユーザーに動画が最後まで表示されるため、メッセージ全体を伝えることができるという利点がある反面、強制的に動画が表示されるため、ユーザーに不快感を与えてしまう可能性もあります。

    1-2.TrueViewディスカバリー広告

    ※引用:Google|「動画広告フォーマットの概要 - Google 広告 ヘルプ

     

    TrueView ディスカバリー広告は動画内では配信されず、 YouTubeの検索結果や関連動画、モバイル版YouTubeのトップページに表示される広告です。この広告をクリックすることで広告動画が再生されます。

    すでに興味を持っているユーザーが自発的にクリックして動画を再生するため、ネガティブな印象を与えにくく、チャンネル登録や商品購買などのコンバージョンに繋がりやすい広告です。

     

    1-3.TrueViewアクション広告

    TrueViewアクション広告は、スキップ可能なTrueViewインストリーム広告と同じ表示形式の広告で、動画の再生前後や途中に再生されます。

    他のTrueView広告と異なるのは、ユーザーの行動を促す「CTA」ボタンが動画に重なる形で置かれている点です。

     

    例えば「商品購入はコチラ」や「詳しくはこちら」などのボタンが表示されており、ユーザーの行動促進や見込み顧客の獲得に適しています。

     

    1-4.バンパー広告

    ※引用:Google|「動画広告フォーマットの概要 - Google 広告 ヘルプ

     

    バンパー広告とは、6秒間のスキップできない広告のことで、動画の前後や途中に再生されます。スキップできないため、ユーザーに最後まで見てもらう事ができます。また、6秒間と短いため、ユーザーへのストレスも少ないです。そのため、情報を多く詰め込むのではなく、1つのメッセージに絞った動画がおすすめです。

    バンパー広告は、幅広い層へのブランド認知やリーチなどが期待できます。

     

    1-5.アウトストリーム広告

    ※引用:Google|「動画広告フォーマットの概要 - Google 広告 ヘルプ

     

    アウトストリーム広告とは、YouTube内ではなく、Google広告と連携しているWebサイトやアプリで配信されるモバイル専用の広告です。 YouTubeを利用しない層にも広告を見てもらう事ができるため、認知度向上に役立ちます。

    画面に広告が表示されると自動的にミュートの状態で再生されるため、音声が無くてもユーザーに興味を持ってもらう工夫が必要となります。

     

    1-6.マストヘッド広告

    ※引用:Google|「動画広告フォーマットの概要 - Google 広告 ヘルプ

     

    マストヘッド広告は、YouTubeのホーム画面最上部に表示される広告です。TrueView広告のようにターゲティングはできませんが、国単位で配信エリアを指定できます。

    最も目立つ場所に広告が表示されているため、認知向上に向いており、新商品・サービスのプロモーション時などに有効です。

     

    1-7.オーバーレイ広告

    オーバーレイ広告とは動画の下部に半透明で表示される広告です。

    画像を表示するものとテキストのみで表示する方法があり、ユーザーがクリックするとWebサイトなどに遷移します。動画に重なって広告が表示されるため、ユーザーの視界に入りやすく、商品やブランドの認知拡大に適した広告です。

     

    1-8.ディスプレイ広告

    ※引用:Google|「標準ディスプレイ広告 - Display Specs ヘルプ

     

    ディスプレイ広告は、動画の右側とおすすめの動画一覧の上に表示されるバナー広告です。ユーザーがバナーをクリックするとWebサイトやLPに遷移する仕様となっています。

    動画を視聴しているユーザーや関連動画を探しているユーザーに対して広告を見せることができるため、認知拡大に適した広告です。

     

    1-9.ダイレクトレスポンス広告

    ダイレクトレスポンス広告は、商品購入などのアクションを得ることを目的とした広告のことを指します。他のプラットフォームでも配信が可能であり、YouTubeの場合、動画の下に商品の画像を表示させる仕組みとなっています。複数の商品を表示できるため、ECサイトを運営する企業におすすめの広告です。

    テストキャンペーンに参加した「Aerie」は2020年の春のキャンペーンで活用し、従来と比較して9倍のコンバージョン数を獲得し、前年より25%高いROEを達成しました。

     

    1-10.動画アクションキャンペーン

    動画アクションキャンペーンは、費用を抑えつつ効果的にYouTubeでのコンバージョン促進を目的とした広告です。動画アクションキャンペーンにより、インストリーム広告、ディスカバリー広告にCTAボタンや広告見出しを入れた配信が可能となります。CTAを動画の下部に入れることにより、コンバージョンが獲得しやすくなります。

    奨学金獲得プラットフォームのMosはこれを活用する事で以前のYouTubeキャンペーンと比べて1/3のコストで30%多いユーザーを獲得しました。

     

    2.YouTube広告のメリット

    2-1.リーチ数が多い

    YouTubeは、最も人気の動画配信サービスで、全世界で20億人以上、日本は6,500万人以上のユーザーに利用されています。

    YouTube広告は、視聴者がYouTubeで好きなコンテンツを見ている時に、時間・デバイス問わず広告を配信することができるため、多くの人に見てもらう事ができます。

     

    2-2.ターゲットを絞れる

    10億人以上に利用されているGoogleは莫大なユーザーデータを持っています。

    そのため、YouTube広告は様々なターゲティングが可能です。年齢、性別、地理情報など基本的なデモグラフィックターゲティングやトピック、カテゴリ、キーワードを指定して配信ができます。

    これらを組み合わせることで、ユーザーが自社の広告に興味をもつ可能性を高めることができます。さらに、広告を出したい任意の動画に配信ができるプレースメントターゲティングを使用すると広告を表示するYouTubeページを限定することができます。

    2-3.効果が検証できる

    YouTube広告は管理画面で、インプレッション数、再生数、再生時間、クリック数など、動画を視聴したユーザーの行動を定量的に計測することができます。

    そのため、配信した動画の良い点・悪い点を分析する事ができます。ただ、「認知」「検討」「行動」など、広告を出稿する目的によって見るべき指標は違うため注意が必要です。

     

    2-4.費用対効果が高い

    YouTube広告は、限られた予算内でも、ユーザーに認知拡大を行いつつ、サイトへの誘導などさらに踏み込んだアクションを促せる可能性があります。他の広告とは違い、動画で訴求できるため、伝えられる情報が多く、高い効果を得られやすい傾向にあります。また広告タイプによっては、広告が一定時間閲覧されないと課金が発生しません。広告に興味がないユーザーは広告をスキップできるため、より広告の内容に興味があるユーザーに対し配信を行いつつ、リーチ獲得費用を抑えることができます。

    【テンプレ】マーケ分析資料

     

    3.Youtube広告の選び方

    YouTube広告にはさまざまな種類があることをお伝えしてきました。それぞれの広告によって特徴が異なるため、広告の出稿目的に併せて活用することが重要となります。

    YouTube広告の配信には、大きく分けて「認知向上」「比較・検討」「行動」の3つがあります。

    本章では、目的別にどのようなYouTube広告が最適なのかフォーマットを選ぶポイントについて解説します。

    3-1.認知

    ユーザーに商品を購入してもらう場合、まずは自社サービスやブランドの認知度を上げる必要があります。認知を拡大するという目的に適した広告は、以下の5つです。

    バンパー広告

    インストリーム広告(ノンスキッパブル広告)

    マストヘッド広告

    オーバーレイ広告

    アウトストリーム広告

     

    「バンパー広告」や「インストリーム広告(ノンスキッパブル広告)」は時間の長さに制限があるものの、ユーザーに確実に動画を見てもらうことができます。特に「バンパー広告」はスキップができない動画広告のようにユーザーを長時間拘束し、ネガティブな印象を与える可能性も低く、認知拡大の手段として大変効果的です。しかし、短時間でユーザーを惹きつけるインパクトのある効果的なメッセージが求められるため、クリエティブ力が試されます。

    また、「マストヘッド広告」「アウトストリーム広告」ユーザーの視界に入りやすい場所に広告が表示されるため、認知度を上げるのに効果的です。

    「アウトストリーム広告」はYouTubeを利用しない層にも広告を見てもらう事ができるため、認知度向上に役立ちます。

     

    3-2.比較・検討

    認知が獲得できたら次に必要なのは、ユーザーに商品やサービスを比較・検討するようユーザーの行動喚起を促すことです。商品やブランドの比較・検討を目的とする場合に適した広告は以下の2つです。

    ・インストリーム広告(スキッパブル広告)

    TrueView ディスカバリー広告

     

    「インストリーム広告(スキッパブル広告)」は自社の商品やサービスを検討しているユーザーや、競合他社を検討しているユーザーに向けて広告を配信することができます。スキップしなかった場合、「インストリーム広告(ノンスキッパブル広告)」よりも長い間動画が再生されるため、興味のあるユーザーに多くの情報を提供できます。

    また、「TrueView ディスカバリー広告」は動画の中ではなく、YouTube の関連動画の横や検索結果部分、モバイル版 YouTube のトップページなど、ユーザーが動画を探している際に目にする場所に表示されます。サムネイルをクリックした場合に広告が再生されるため、ネガティブな印象を与えにくく、チャンネル登録や商品購買などのコンバージョンに繋がりやすいと言えます。

     

    3-3.行動

    YouTube広告の最終的な目的は、ユーザーにクリック・購入など購買につながるアクションをとってもらうことです。見込み顧客のリスト獲得や商品購入を促すには以下の3つがおすすめです。

    TrueViewアクション広告

    ダイレクトレスポンス広告

    動画アクションキャンペーン

    「TrueViewアクション広告」は、ユーザーの行動を促す「CTA」ボタンが動画に重なる形で置かれており、ユーザーの行動促進や見込み顧客の獲得に適しています。

    また、「ダイレクトレスポンス広告」は、ユーザーに複数の商品画像を見せることができます。その為、広告をクリックし、商品ページに遷移し商品を購入する可能性が他の広告に比べ高いです。「動画アクションキャンペーン」では、動画に加え行動を促すフレーズも入れることができるため、他の配信方法よりコンバージョンにつながりやすいです。

     

    4.まとめ

    YouTube広告の種類と効果的な選び方について解説しました。YouTube広告を活用してみたいという思いがある方は、すぐに始めてみてください。今回の記事を参考に、目的にあったYouTube広告を配信することで、その効果を実感する事ができるともいます。

     

    もし、何か相談したい事がある方は、ぜひ一度弊社までご相談ください!

    【テンプレ】マーケ分析資料

     

    安藤 弘樹(Koki Ando)
    株式会社H&K 代表取締役 CEO
    20代前半から事業を展開し、バイアウト。
    その後、30年続くイベント会社で最年少でセールス・マーケの責任者。
    広告代理店で取締役CMOを経験。H&Kを創業。