Update.2023.09.05

YouTube広告の単価とは?仕組みから予算相場、費用対効果まで徹底解説

資料をダウンロードする
まずは無料でご相談

はじめに

YouTube広告に参入したいと考えているが、「種類が多くどれを選んだらいいのかわからない」「広告出稿費が高いのではないか」などを理由に一歩踏み出すことができていない企業が多いのではないでしょうか。YouTubeはいまや月間アクティブユーザーが全世界で20億人を超え 、国内でもひと月に約6,200万人が視聴しています。コロナ禍での自粛期間を経て、その視聴率はさらにアップしました。 これほどの大きな市場を、見逃す手はありません。今回は、YouTube広告の料金の仕組みや種類別の予算感、費用対効果などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください!


 

H&Kは世界で最も使われているHubSpotのDiamondパートナー(日本で2社のみ)に昇格しました。

\マーケティングのご相談はこちら/

マーケティングの資料をDLする  

 

Contents

    1.YouTube広告の仕組み

    まずは、YouTube広告の仕組みから解説していきます。YouTubeの動画広告は、オークション(入札)形式が基本となっており、Google広告で管理・運用されています。

    広告運用者は、希望の広告枠に対して、希望上限額を設定しておきます。希望の広告枠が注目の広告枠であった場合には他社からも入札が殺到するため、入札した広告金額によって競りとなります。

    オークションはGoogle広告側によって広告配信のタイミングごとに自動で行われ、入札金額と広告の品質を表す10段階の「品質スコア」によって配信される広告が決定します。

    そのため、入札金額が低かったとしても、品質スコアが高ければ広告が表示されることもあります。

    たとえば、同じ広告枠にA社が30円、B社は50円で入札していたとします。この場合、品質スコアが同じだとしたらより高い金額で入札していたB社の広告が配信され、広告価格はA社の金額より1円高い31円で決定します。

    広告費用は広告料金に競り勝ち、金額が決定し、課金条件を満たして初めて発生します。課金条件に関しては、後ほど詳しく説明します。

     

    2.YouTube広告の予算相場

    YouTubeによると、ほとんどの企業が最初は予算を1,000円と設定し、動画広告を配信しているようです。

    1,000円で導入できるので、多くの予算を確保する必要もありません。

    いきなり多くのコストをかけるのが不安な企業は、まずは低予算から始めてみるのが良いでしょう。

    ただ、YouTube広告を本格的に運用して効果を上げていきたいと考えているなら、最低でも10万円の予算を用意する必要があります。10万円程度用意できれば、広告を出稿するだけでなく、広告効果を高めるためのデータを取る事ができるためです。1,000円で運用した場合だと、1インプレッション = 1円とすると、1日で1,000インプレッションしか獲得できず、広告効果を定量的に測るのが難しいです。

    正確な費用対効果や成果を測定するためには10万インプレッション程度は費用なので、本格的に運用したいと考えている企業は10万円を目安として考えておきましょう。

     

    3.YouTube広告の課金の仕組み

    YouTube広告には、3種類の課金の仕組みがあります。

     

    3-1.CPC:広告リンクを1回クリックするごとに課金

    CPC(Cost Per Click)とは、配信した広告が1回クリックされるごとに課金される単価のことを指します。ユーザーが動画広告のサムネイルもしくは見出しをクリックすると、広告料金が発生します。

    配信したい広告の”キーワード”や”検索ボリューム”によってクリック単価の相場は変動します。そのため、CPCの単価は10円以下の場合もあれば2,000円を越えることもあります。

     

    3-2.CPV:動画視聴ごとに課金

    CPV(Cost Per View)は、動画再生された1回あたりに課金される単価のことを指します。YouTubeの場合は、ユーザーが広告動画を30秒以上(動画が30秒未満の場合は、最後まで)視聴された場合に費用が発生します。CPVの単価相場は4〜7円程度と言われています。

     

    3-3.CPM:広告表示ごとに課金

    CPM(Cost Per Mille)とは、インプレッション(広告が画面に表示された回数)1,000件ごとに課金される単価のことを指します。

    CPMの単価相場は、10〜500円程度と言われています。

     

    4.YouTube広告の種類別予算相場

    YouTubeの動画広告として、以下の5つを種類別に解説します。

     

    ・TrueViewインストリーム広告

    ・TrueViewディスカバリー広告

    ・バンパー広告

    ・アウトストリーム広告

    ・マストヘッド広告



    4-1.TrueViewインストリーム広告

    TrueViewインストリーム広告は動画の再生前後や途中に流れる広告を指します。TrueViewインストリーム広告の料金目安は3〜20円ほどです。また、TrueViewインストリーム広告は動画視聴5秒後にスキップの選択が可能な「スキッパブル広告」と、強制視聴型の「ノンスキッパブル広告」の2種類あります。

     

    4-1-1.スキッパブル広告(スキップ可能なインストリーム広告)

    ※引用:Google|「動画広告フォーマットの概要 - Google 広告 ヘルプ

     

    「スキッパブル広告」は広告再生開始から5秒が経過すると、広告をスキップするオプションがユーザーに表示されます。

    ユーザーが動画広告をスキップせずに30秒以上視聴した場合、もしくは企業側のウェブサイトにアクセスした場合のみ料金が発生するCPV課金形式となります。

    30秒未満でスキップされた場合は、広告動画が表示されていても広告料金が発生しないため、本当に興味関心を持ったユーザーを取り込めるメリットがあります。

     

    4-1-2.ノンスキッパブル広告(スキップ不可のインストリーム広告)

    「ノンスキッパブル広告」はスキップされずに再生される15 秒以下の動画広告のことです。表示されたインプレッション数によって課金されるCPM方式で、YouTube広告の場合は1000回ごとに料金が発生します。

     

    動画を視聴しているすべてのユーザーにアプローチできるため認知拡大が期待される反面、商品に興味がない場合もスキップできないため、ユーザーに不快感を与えてしまう可能性もあります。

     

    4-2.TrueViewディスカバリー広告

    ※引用:Google|「動画広告フォーマットの概要 - Google 広告 ヘルプ

     

    TrueView ディスカバリー広告は動画内では配信されず、 YouTubeの検索結果や関連動画、モバイル版YouTubeのトップページに表示される広告です。この広告をクリックすることで広告動画が再生されます。

    広告の見出し、説明文、サムネイルが表示され、それらに興味を持ったユーザーがクリックすると動画が再生。クリックごとに広告料金が発生するCPC形式です。

    興味を持ったユーザーだけがクリックするため、確実に商品に興味があり、購買を考えている人をターゲットにアピールすることが可能です。また、視認性の高いサムネイルやタイトルを表示することができれば、広告をクリックされずとも認知を拡大していくことができます。TrueView ディスカバリー広告の料金目安は3〜20円ほどです。

     

    4-3.バンパー広告

    ※引用:Google|「動画広告フォーマットの概要 - Google 広告 ヘルプ

     

    バンパー広告とは、6秒間のスキップできない広告のことで、動画の前後や途中に再生されます。スキップできないため、ユーザーに最後まで見てもらう事ができます。また、6秒間と短いため、ユーザーへのストレスも少ないスキップ不可の広告となっています。課金形態は、表示されたインプレッション数によって課金されるCPM方式で、YouTube広告の場合は1000回ごとに料金が発生します。

    6秒間という短い時間で視聴者にインパクトを与え、なおかつスキップボタンが表示されないため動画内容に集中してもらえるというメリットがあります。また、ディスカバリー広告と組み合わせることで、さらなるユーザーへの認知拡大をはかれる点も見逃せません。料金相場は広告のジャンルによって異なりますので、まずは予算に合わせて設定してみるのが良いでしょう。

     

    4-4.アウトストリーム広告

    ※引用:Google|「動画広告フォーマットの概要 - Google 広告 ヘルプ

     

    アウトストリーム広告とは、YouTube内ではなく、Google広告と連携しているWebサイトやアプリで配信されるモバイル専用の広告です。課金方式はCPMですが、「視認範囲のインプレッション課金」である点が、他の広告パターンとは異なります。広告面積の50%以上が2秒以上視聴されると「視認可能」とカウントされ、視認範囲のインプレッションが1000回ごとに料金が発生するシステムです。

     YouTubeを利用しない層にも広告を見てもらう事ができるため、認知度向上に役立ちます。インプレッションが1,000回を超えたときに料金が決まるため、まずは予算に合わせて配信してみてください。

     

    4-5.マストヘッド広告

    ※引用:Google|「動画広告フォーマットの概要 - Google 広告 ヘルプ

     

    マストヘッド広告は、YouTubeのホーム画面最上部に表示される広告です。TrueView広告のようにターゲティングはできませんが、国単位で配信エリアを指定できます。課金形式は、1日1社限定で広告枠を買い切る「日別単価制」、もしくは表示回数1000回ごとに料金が発生するCPMのいずれかです。

    最も目立つ場所に広告が表示されているため、認知向上に向いており、新商品・サービスのプロモーション時などに有効です。

    自社の予算に合わせて、適切な方を選びましょう。

     

    5.YouTube広告の費用対効果

    YouTube広告も業界やキーワードによって異なりますが、平均コンバージョン率(CVR)は”2.06%”と言われています。これは他媒体と比べても比較的高い数値であると言えます。ちなみに、Googleリスティング広告の平均コンバージョン率(CVR)は”3.75%”でGoogleディスプレイ広告は”0.77%”となっています。

     

    また、YouTube広告は、CPA(ユーザーがコンバージョンするまでにかかる1件あたりの広告コスト)が優れています。YouTube広告の平均CPAは”8,292円”です。Googleリスティング広告は”10,543円”、Googleディスプレイ広告は”10,606円”が平均CPAとなるので、他の広告媒体と比べてもCPAが安価だと言えます。

    そのため、YouTube広告はコンバージョン最大化にも適している上、費用対効果も高い広告とも言えます。

     

    5-1.費用対効果を見るための指標

    YouTube広告を使ってマーケティングを行う場合、成果に対してどのくらいの効果が出たのかを測定するためにKPI(重要業績指標)を決める必要があります。

    まずKPIを設定するために、動画広告の出稿目的を明確にしてください。自社の商品やサービスの購入・登録が最終的なゴールとなる場合が多いと考えますが、上記の図のように目的に応じて設定するKPIは異なります。

    例えば、出稿目的として以下の3つが考えられます。

     

    ・認知拡大:自社の商品やサービスの認知を広げる

    ・検討:自社の商品やサービスの購入検討を促す

    ・行動:ユーザーに購入や問い合わせなどの行動を起こしてもらう

     

    出稿目的の決め方としては、ターゲット層のインサイトを把握し課題がどこなのかを明確にしたうえで、ふさわしい解決策となり得るものを選ぶのが良いでしょう。

     

    6.まとめ

    YouTube広告の単価について解説しました。YouTube広告は、対象の年齢や属性が幅広いため、しっかりとターゲットにハマる広告戦略を練り実行すれば、想像以上の費用対効果が見込めます。ぜひ貴社の商品・サービスをアピールするために、YouTube広告を上手に活用してください。

     

    もし、何か相談したい事がある方は、ぜひ一度弊社H&Kまでご相談ください!

     

     

     

    H&Kは世界で最も使われているHubSpotのDiamondパートナー(日本で2社のみ)に昇格しました。

     

    マーケティングの資料をDLする  

     

    安藤 弘樹(Koki Ando)
    株式会社H&K 代表取締役 CEO
    20代前半から事業を展開し、バイアウト。
    その後、30年続くイベント会社で最年少でセールス・マーケの責任者。
    広告代理店で取締役CMOを経験。H&Kを創業。