この記事では、Googleディスプレイ広告の概要やディスプレイ広告運用時のポイントについて解説しています。
ディスプレイ広告を上手に運用することで、新規顧客の獲得やコンバージョン率を高めることが可能です。
「ディスプレイ広告について詳しく知りたい!」
「どうやってディスプレイ広告を活用したら良いのかわからない...」
といった方なども、ぜひご一読ください!
1. ディスプレイ広告とは
ディスプレイ広告とは、下図のようにWEBサイトの広告枠に表示される画像や動画、テキスト形式の広告です。
幅広いターゲットに表示されるため、商品認知の向上を図ることができます。
また、まだニーズに気づいていない潜在層へのアプローチが可能です。
そして、ディスプレイ広告はバナー広告と呼ばれることもあります。
ディスプレイ広告としては、「Googleディスプレイ広告」と「Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)」が2大ネットワークです。
ディスプレイ広告に関して押さえるべきポイントは
①画像を挿入することができる
②潜在層へのアプローチが可能
ということです。
1-1. Googleディスプレイ広告(GDN)
Googleディスプレイ広告は、GDN(Googleディスプレイネットワーク)ともいわれています。
Googleが提供するディスプレイ広告、またはGoogleがディスプレイ広告を配信するためのネットワークのことを指します。
200万以上のwebサイトや、動画サイト、Gmailにも広告を掲載することが可能です。
。
1-2. Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)(YDA)
Yahoo!が提供するディスプレイ広告のことを指します。
Yahoo!JAPANのポータルサイトを利用したことがあるひとはディスプレイ広告を想像しやすいのではないでしょうか?
Yahoo!JAPANやYahoo!ニュース、Yahoo!知恵袋など、Yahoo!が運営するサイト・サービスを中心に配信が行われます。
2. リスティング広告との違い
リスティング広告とは下図のように、
ユーザーが検索したキーワードに関連した情報を検索画面にテキストとして表示する広告です。
検索ワードに関連して広告を表示することができるため、明確なニーズを持った顕在層へアプローチすることができます。
また、比較的少額からでも出稿することが可能です。
ディスプレイ広告との大きな違いとして押さえるべきポイントは
①テキストを利用した広告である
②ニーズに気づいている顕在層へのアプローチ
ということです。
3. Google ディスプレイ広告の特徴
ここではGoogleディスプレイ広告の機能について簡単に説明していきます。
3-1.画像入稿規定
Google ディスプレイ広告では入稿できる画像のサイズに規定が設けられています。
イメージ広告
300px×100px・750px×300px・750px×200px・750px×100px・950px×90px・88px×31px・220px×90px・300px×31px・980px×90px・240px×133px・200px×446px・292px×30px・960px×90px・970px×66px・300px×57px・120px×60px・320px×400px・600px×314px・468px×60px・728px×90px・250px×250px・200px×200px・336px×280px・300px×250px・120px×600px・160px×600px・320px×50px・320px×100px・300px×50px・425px×600px・300px×600px・970px×90px・240px×400px・980px×120px・930px×180px・250px×360px・580px×400px・300px×1050px・480px×320px・320px×480px・768px×1024px・1024px×768px・480px×32px・1024px×90px・970px×250px・375px×50px・414px×736px・736px×414px
レスポンシブ ディスプレイ広告(画像)
・1.91:1、最小 600px×314px
・1:1、最小 300px×300px
レスポンシブ ディスプレイ広告(ロゴ)
・1:1、最小 128px×128px
・4:1、最小 512px×128px
入稿可能な画像サイズはGoogleの公式ヘルプを参考にしてみてください。
イメージ広告のサイズ上限は 150 KB です。
また、ファイル形式は .ipg、.png、.gif です。
3-2. ターゲティング
Googleディスプレイ広告のターゲティングについて解説していきます。
ターゲティングには大きく「オーディエンス」と「コンテンツ」の2つに分けることができます。
オーディエンスとは人に焦点を当て、誰に広告を出すのか考える際に利用するターゲティングです。
コンテンツは面(サイト)に焦点を当て、どこに広告を出すのか考える際に利用するターゲティングです。
オーディエンスターゲティングには下記の7種類があります。
・リマーケティング
・類似ユーザー
・インタレストカテゴリ
・ライフイベント
・詳しいユーザー属性
・カスタムセグメント
・カスタムセグメント(検索語句)
コンテンツターゲティングには下記の3種類があります。
・トピック
・プレースメント
・キーワード
それぞれについて簡単に見ていきましょう。
3-2-1. リマーケティング
過去に自社サイトを閲覧したユーザーに対して広告を配信することができます。
ユーザーは自社製品やサービスに興味を持っている顕在層である確率が高く、CV獲得に繋がりやすい点が魅力です。
その反面、一度訪問しただけで購買意欲のないユーザーには不快感を与えてしまうこともあります。また、プライバシー保護の観点から、最近ではリマーケティングを利用した配信が難しくなってきています。
3-2-2. 類似ユーザー
すでに自社のユーザーとなった人と、類似の行動をする人に向けて広告を配信する機能です。
類似元のユーザー像をどのように設定するかが大切なポイントになります。
3-2-3. インタレストカテゴリ
ユーザーの閲覧履歴などに基づき、ユーザーの興味関心をカテゴライズします。
インタレストカテゴリとは指定したカテゴリのユーザーに広告を配信するターゲティングです。
3-2-4. ライフイベント
ユーザーのライフイベントに合わせたターゲティングです。
引越し、結婚、転職、などの項目から選ぶことができます。
ライフイベントは頻繁に起こる事柄ではないため、的を絞ったターゲティングとなります。
3-2-5. 詳しいユーザー属性
年齢、性別、子供の有無、世帯収入のカテゴリがあり、細かくターゲティングすることができます。
商品やサービスに対して特定のユーザーが想定される場合、非常に有効です。
3-2-6. カスタムセグメント
関連性の高いキーワード、URL、アプリを入力することで、自社サービスや商品に最適なユーザーに広告を配信することができます。
3-2-7. カスタムセグメント(検索語句)
キーワードを登録することで、Google で登録したキーワードを検索したユーザーにアプローチすることができます。
3-2-8. トピック
これは、広告を表示するページのトピック(コンテンツの内容)をカテゴリの中から選択して配信する手法のことです。
ゲーム/フード・ドリンク/美容・フィットネス・・・
などの項目があります。
3-2-9. プレースメント
広告を配信したいwebサイトを手動で設定することができます。
サイトページのURLやアプリそのもの、動画そのものを指定して配信することが可能です。
3-2-10. キーワード
登録したキーワードと関連したwebサイト、アプリ、動画で配信することができます。
これらのターゲティングを効果的に組み合わせて利用することで、広告効果をさらに引き出すことが可能です。自社の広告配信の目的に合わせて設定していきましょう。
3-3. 課金方式
課金方法は大きく分けて2つあります。
それぞれについて簡単に見ていきましょう!
3-3-1. インプレッション課金
インプレッション課金とは広告が表示される回数に応じて費用が発生します。
広告表示が1000回行われるごとに課金されます。
3-3-2. クリック課金
クリック課金とは広告がクリックされた際に費用が発生します。
1クリックあたり50〜100円とされています。
広告に興味を持たないユーザーは、基本的に広告をクリックしないため、ある程度購買意欲のあるユーザーだけに広告費を使うことができます。
4. ディスプレイ広告開始の4つのポイント
ディスプレイ広告の運用を始めるにあたって
・配信目的を明確にする
・ターゲットを明確にする
・ディスプレイ広告の5W3H
・プレースメント(配信面)選定
これらの4つのポイントについて解説していきます。
4-1. 配信目的を明確にする
ディスプレイ広告は、顕在層から潜在層までさまざまなユーザーに広告を届けることが可能です。
従って目的に応じてターゲティングをしていく必要があります。
「サイト誘導」「認知向上」「コンバージョン」など、
「どうしてディスプレイ広告を配信するのか」
という目的を明確にする必要があります。
その上でディスプレイ広告の運用に取り組みましょう。
4-2.ターゲットを明確にする
ディスプレイ広告では上記でも紹介した通り様々なターゲティングができます。
そのため、広告配信のターゲットとなるユーザーはどのような人たちなのか明確にしターゲットユーザーの視点を考えることが大切です。
「どんなサイトで広告を見るのか」
「サイトを閲覧しているときにどのような広告ならば見てくれるのか」
など、ユーザー視点で考えることが求められます。
受動的に受け取られる広告だからこそ、このような考え方が重要になります。
また、それぞれのターゲティングに対してKPIを設定する必要があります。
潜在層へ向けた広告配信か、顕在層へ向けた広告配信か、で結果には大きな差が出ます。
そのため、それぞれのターゲットに対してKPIを設定し、運用していくことが重要です。
-
4-3. ディスプレイ広告の5W3H
ディスプレイ広告を開始、改善する際は、広告配信の基本でもある5W3Hを基本に考えることをおすすめします。
- 1. When:いつ配信するか(日付・時間)
- 2. Where:どこで配信するか(プレースメント)
- 3. Who:誰が対象になるのか(年齢・性別)
- 4. What:何を見せるのか(クリエイティブ)
- 5, Why:なぜ広告を配信するのか
- 6, How much:いくらで広告を配信するのか
- 7, How many:どれくらいの規模で配信するのか
- 8, How:手段は最適か
5W3Hに即してプランニングすることで、具体的な配信方法が見えてきます。
また、一つ一つの項目を変えていくことで、効果測定もしやすくなります。
4-4.プレースメント(配信面)選定
Googleディスプレイ広告を開始し、分析をできる段階になったら、改めてコンテンツターゲティングについて分析しましょう。
広告がどのようなプレースメントで配信されているのか確認してみてください。
コンバージョンが発生している配信先に集中し、コンバージョンに繋がらない配信先などを除外していくことも重要な戦略です。
5. まとめ
ここまで、Googleディスプレイ広告の概要を中心にディスプレイ広告について解説してきました。
ディスプレイ広告は、ユーザーへの新しいタッチポイントとして効率的に自社サイトへ誘導することが可能です。
その反面、複雑なターゲティングや運用が重要なポイントになります。
また、ディスプレイ広告のみでコンバージョン率を高めることは難しい所でもあります。
H&Kでは、Googleディスプレイ広告の運用も含め、マーケティングの戦略コンサルサービスを提供しております。
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