1. 採用サイトの選び方
「どの求人サイトに載せていいか分からない・・・」
「求人サイトってたくさんあるけどぶっちゃけ何が違うの?」
そんな悩みや疑問を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、そのような悩みを解決する「中途採用サイトを有効活用するために重視すべき3つのポイント」を紹介します。
1-1 採用サイトごとの特性を把握し、ターゲット人材にアプローチできるか見極める
より的確に、効率的な求人募集を行うためには、年齢・性別・求職者の志向性など、それぞれのサイトの特徴を正しく理解する必要があります。それだけでなく、そのサイトの利用者の中に、自社ターゲットがどのくらいいるかをしっかり見極めることも重要です。そのためには、まず採用ターゲットを明確にし、ペルソナ化しておくことをおすすめします。
1-2 機能・オプション・プランを比較する
先ほど述べたようにターゲット層を調べることも大事ですが、それだけではまだ採用成功率は低いままです。現在では、採用サイトに掲載するだけでは埋もれてしまい、なかなか応募が集まらないことも少なくありません。そのため、サイトに掲載してただ待つだけではなく、特徴的な機能やオプションなどをどのように活用できるかを考えることが大切です。
例えば、スカウトメール機能は、ターゲットに直接アプローチできる優れた機能ですが、求職者のレジュメが見れるのか、スカウトメール配信通数は何件なのか、有料なのか無料なのか、文面のカスタマイズは可能なのかなど、考慮すべき点は様々あります。
また、予想以上に応募が集まらなかった場合、原稿修正を行った方がよい場合もありますが、サイトによっては、原稿修正が有料なこともありますので、事前に確認しておきましょう。
1-3 コストパフォーマンスはどれくらいなのか
採用サイトを選ぶにあたって、いかに少ないコストで多くの利益を得られるかが大事になってきます。サイトごとに費用がどのくらいかかるのか、それに対しての効果はどのくらい見込めるのか、採用コンサルタントなどに相談して事前に把握すると同時に、同業他社での実績や効果、時期変動などを考慮し、自社の場合の想定をしましょう。
安易に予算だけで決めたり、大手だからといって決めたりすると、期待したほどの効果がなかったり、工数やコストだけが膨らんだりすることもあるので十分注意してください。
また、季節や時期に合わせたキャンペーンや、まとめ買いプランでの発注で値引きなどのメリットを受けることができる「チケットプラン」を活用することも一つの戦略だと言えます。お得に求人掲載を行うチャンスなので、ぜひチェックしてみてください。どのような場合であれ、求人サイトへの掲載を検討する際は、一度問い合わせてみることをおすすめします。
2. 採用サイト比較
一般的に採用サイトと言ってもたくさんあり、それぞれに特徴があります。そこで、今回は大手求人サイト11選、専門職や人材に特化したサイト選の特徴を簡単にまとめてみました。また、大手求人サイトに関しては、料金による比較もしてみました。
2-1 特徴
◯大手求人サイト3選
1.エン転職
- ・日本最大級の会員数を誇る約981万人
- ・業界No.1のスマホユーザビリティ
- ・転職口コミサイトと連携
- ・34歳以下の割合が約70%と若手採用に最適な求人媒体
- ・予算に関わらず、すべての求人情報を「上位表示」で告知
- ・選考中の工数やストレスを軽減するための機能(面接ドタキャン防止対策機能など)が備わっている
- ・掲載案件数 7,107件
- ・スカウト機能あり
エン転職
2.doda
- ・日本最大級の約679万人という登録者数を誇る
- ・経験者採用や即戦力人材の採用に強い
- ・経験者でスペックの高い人材が多く登録する人材紹介利用者にもアプローチ可能
- ・IT・モノづくりエンジニアの採用に強い
- ・「doda」の掲載料金で「dodaエンジニア」にも同時掲載が可能
- ・掲載案件数 129,867件
- ・DM機能あり
doda
3.マイナビ転職
- ・全国各地の求人を取り扱う日本最大級の転職サイト
- ・オリコン日本顧客満足度ランキング転職サイトNo.1
- ・幅広い職種をカバー
- ・20代~30代の若手人材に強い
- ・専門職人材に特化した専門求人サイトをそれぞれ併設
- ・掲載案件数15,418件
- ・スカウト機能あり
マイナビ転職
◯ダイレクトリクルーティング型求人サイト3選
4.Green
- ・IT/Web業界・ベンチャー企業の採用に強い
- ・報酬型求人媒体(成果報酬費30~120万)
- ・「ダイレクト・リクルーティング」で優秀な人材に直接アプローチ可能
- ・職種数の制限もないので、あらゆる職種やポジションに掲載可能
- ・スカウト通数 月400通
- ・会員数約100万人
- ・IT/WEB特化で永年利用可
- ・掲載可能求人数制限なし
- ・成功報酬型による掛け捨てリスクの低減
Green
5.Wantedly
- ・若手人材やエンジニアにアプローチ可能
- ・職種数の制限もないので、あらゆる職種やポジションに掲載可能
- ・アルバイト採用もできる
- ・成果報酬なし
- ・会員数約300万人
- ・掲載可能求人数制限なし
- ・スカウトは別料金
Wantedly
6.BIZREACH
- ・経営幹部・管理職・専門職など次世代リーダーなどの即戦力人材+幅広い層の優秀な人材が勢ぞろい
- ・「欲しい」人材を自ら探してスカウト可能(スカウト通数400通~)
- ・BOXIL SaaS AWARD採用サイト採用サービス部門1位を獲得した実績あり
- ・掲載可能求人数制限なし
- ・理論年収15%
BIZREACH
◯求めるターゲットに強くアプローチしたい企業におすすめ求人媒体4選
7.Re就活
- ・中堅・中小・ベンチャー企業が求める若手人材が集まる
- ・約180万人の登録者の約7割が社会人としての職歴あり
- ・Web面談機能の搭載
- ・スカウト機能あり
- ・掲載案件数 12,383件
Re就活
8.Career Cross
- ・日本最大級のバイリンガル求人サイト
- ・会員数約28万人のうち7割が非常に高い英語力を持つ
- ・2,500社以上のサポート実績
- ・70%以上の企業がリピートの高い満足度
- ・スカウト機能あり
- ・掲載案件数 8,233件
Career Cross
9.type
- ・定期開催の転職フェアにより、エンジニアからの認知度が高い(会員数約350万人)
- ・独自データベースで多面的なマッチングが可能
- ・エンジニア採用ならではの職種コード設定が可能
- ・複数職種を少ない予算で掲載可能(コスパ◎)
- ・スカウト機能はプランによる
- ・掲載案件数 2,676件
type
10.女の転職type
- ・女性の採用に特化した転職サイト
- ・女性の正社員、契約社員利用比率が高い(会員数約157万人)
- ・「女の転職@type」と連動したアパレル・コスメ業界などの専門サイトが充実
- ・スカウト機能はプランによる
- ・掲載案件数 2267件
女の転職type
11.AMBI
・年収400万円以上の人材のみを対象としているため優秀な人材確保可能
・成功報酬は理論年収の20%
・スカウトメール
・スタンダード:1,500通/月 プレミアム:3,000通月(追加500通5万円)
・一度に30件まで求人掲載OK
AMBI
◯上記以外の総合サイト
日本最大級の求職者データベース リクナビnext
- ・転職者の8割が利用
・直接的なアプローチ機能が備わっている
・スタイルに合わせた多様な料金プラン
リクナビnext
転職に関する総合求人サイト PROSEEK
- ・転職コラムや転職ノウハウなど、求人サイトにとどまらないメディア
- ・10原稿まで掲載可能
PROSEEK
ソフトバンクグループが運営する転職サイト イーキャリア
- ・オンライン面接機能など採用の効率UPを狙える機能が多数
- ・掲載中の修正無料&制限なし
- ・圧倒的コストパフォーマンス
イーキャリア
完全成功報酬型の中途求人サイト 転職ナビ
- ・採用が決まるまで全て無料の完全成功報酬型
- ・採用した人材が30日以内に退職した場合、料金半額
- ・テレビ番組や新聞など多数メディアに取り上げられる
転職ナビ
◯特化型求人サイト
エンジニアに特化した求人サイト Forkwell jobs
- ・IT / Webエンジニアの中途採用サイト
- ・ダイレクトリクルーティング
Forkwell jobs
Web・IT業界の採用求人サイト Find job
- ・1名獲得費用が1万円未満
- ・最短で翌営業日からの掲載
- ・AbemaTVやYoutubeなど大手メディアでのプロモーション
Find job
クリエイター・IT人材に特化した求人サイト HIGH-FIVE
- ・採用戦略から選考設計まで一貫したサポート
- ・30年以上のノウハウと85,000人のデータベースを活用
- ・24時間・土日祝でも対応だからいつでも安心
HIGH-FIVE
デジタル・クリエイティブ業界の求人サイト MOREWORKS
- ・クリエイター人気が高い
- ・クリエイターに企業の魅力が伝わりやすい
- ・スカウト機能がある
MOREWORKS
正社員の求人に特化した求人サイト イーアイデム正社員
- ・様々な手法での採用プランの提案
- ・アフターフォローが充実
イーアイデム正社員
地元に根ざした転職サイト はたらいく
- ・地域限定、地元限定での採用成功に強み
- ・規模感の小さな企業が多数
- ・エリア限定広告のため、費用が安価
はたらいく
「主婦」に特化した求人サイト しゅふJOB
- ・89%が勤務年数4年以上
- ・サイト閲覧者数は月580万人
- ・社員として働きたい主婦がたくさん
- ・掲載課金74,800円(税込)(4週間/東京)
- ・3つのプランがある
しゅふJOB
女性の採用に強い転職サイト とらばーゆ
- ・メインユーザー:20~34歳の女性
- ・勤務条件や環境など検索軸の多さ
- ・リクルートの運営による圧倒的データベース
とらばーゆ
他にも、
様々な職種での掲載ができる外資系・グローバル企業の転職サイト「Daijob」
24サイトの独自求人メディアネットワークによる高露出を実現「WorkGate」
紙媒体での広告出稿も行え、地元に強く、職場が見える求人サイト「ディースターNET」
など様々なサイトがあるので、自社に合ったサイトを探してみてください。
2-2 料金別
◯大手求人媒体
1.エン転職 28~120万(原稿修正5万~)
2.doda 25~150万(原稿修正2回まで無料、以降有料5万円)
3.マイナビ転職 ¥20~120万(原稿修正3回まで無料)
4.Green 60万円~
5.Wantedly 27万円~
6.BIZREACH 85万~
7.Re就活 35~100万(原稿修正無料)
8.Career Cross 43万~(原稿修正無料)
9.type 35~100万(原稿修正無料)
10.女の転職type 20~80万(原稿修正無料)
11.AMBI 60万/120万
※2022年7月現在
参考:おすすめ転職サイト・求人広告13選|費用・特徴・メリット・デメリット【比較表あり】
3. 中途採用を成功させるサイト制作のポイント
3-1 中途採用向けのサイトを作る上で知っておきたいポイント
つい求人広告や人材紹介に力を入れてしまい、自社の採用サイトが疎かになっていませんか?採用成功率を高めるためには、自社サイトの活用も大切になってきます。そこで、中途採用向けの採用サイトを作る時に、注意するべきポイントを以下にまとめていきたいと思います。
ポイントを紹介する前に、皆さんはなぜ中途採用向けに採用サイトを作るのか知っていますか?
実はきちんと理由があるのです。今からその理由を2つ説明していきます。
・求職者がいつでもアクセスできるようにしておく
新卒採用とは違い、中途採用は決まった時期に行われるわけではありません。また、年に一度だけという回数制限もありません。中途採用で最も重要な目的は、優秀な人材を獲得することです。求める人材がいつ転職活動を行うかは予測できないので、採用サイトを常に開いておく必要があります。
・求職者専用の情報をGETできる
「採用情報は自社コーポレートサイトの中に掲載するだけで大丈夫」と思われる方もいらっしゃるのではないかと思います。しかし、コーポレートサイトは求職者のみならず、クライアントや株主など全方位を対象として制作されたページです。そのため、求職者が求める情報が不足していたり、探しづらかったりして応募を断念してしまう可能性があります。
そのような問題を解決するべく、自社採用サイトを制作することが大切になってきます。さらに、自社採用サイトはコストをかけずに制作することが可能であり、載せたい情報、載せるべき情報を好きなだけ記載できます。そのため、インターネットで求人を検索している求職者の目に留まり、直接応募が入りやすいと言えます。
◯採用成功率を高めるサイトの制作ポイント
それでは続いて、本題のポイントを2つ紹介していきます。
・求めるターゲットを徹底的に絞る
サイトを制作する前にぜひ取り組んで頂きたいことが、ずばり「ターゲットの明確化」です。ターゲットを絞り切れず、誰でも応募できるようなサイトだと、応募人数が想定より多くなり、選考に時間がかかってしまいます。一方で、誰にも響かないようなサイトを制作しても意味がありません。このような事態に陥るのを防ぐため、求めるターゲットを明確にし、彼らに集中してアプローチできるようなサイト設計とコンセプト設計をすることが大切です。
・「らしさ」と「インパクト」
求職者は就職活動に際して、多くの企業サイトを閲覧しています。そのため、他社と比べて目を引く情報がなかったり、見づらいと感じたりするサイトは、それだけで選択肢から外れてしまう可能性があります。
面接と同じように、サイトの第一印象も見た目で決まります。
さらに、ビジュアルやキャッチコピーにこだわった採用サイトは、求職者からの人気も高いです。そのため、自社の求職者がどのような情報を求めてサイトに訪れてくれるのかを事前にしっかりと考え、ひと目見て魅力が伝わってくるようなサイト作りを意識しましょう。
難しい場合は、求人広告代理店に依頼したり、採用コンサルティング会社に相談したりすることおすすめします。
◯採用サイトに記載すべき内容
次に、採用サイトに記載するべき内容について説明したいと思います。
・事業内容・会社の考え方
求職者に興味を持ってもらうためには、会社について詳しく伝えるほかありません。そのため、他社との差別化戦略や事業にかける思いなどを記載し、将来性を見ている求職者にもアプローチできるようにしましょう。
必要であれば、どのような人に入社してほしいかを採用メッセージとして伝えたり、ターゲットとなる人たちの心を突き動かすような力強いメッセージをトップに持ってくることも効果的です。
・募集要項と選考ステップ
仕事内容、応募・採用条件、労働条件などの情報は漏れがないように記載しましょう。これに気を付けるだけでも入社後のミスマッチを減らすことができます。
上記に加えて、選考にどれくらい時間がかかるのか、選考ステップや面接時間の調整可能範囲などを事前に提示しておくことも大事です。中途採用を希望している人の中には、働きながら転職活動を行う人も多いため、過密スケジュールに対して柔軟に対応することで、魅力を感じてもらえるでしょう。
・社員や仕事紹介、職場環境
実際の社員を例にして、どのような仕事に取り組んでいるのか、1日のスケジュールはどのようになっているのか、入社後の姿を具体的にイメージできるようなコンテンツを入れることも大切です。
また、オフィスの風景や社員の活躍・特徴、男女比など、職場の雰囲気やどのような人が働いているのかをある程度把握できるような書き方をおすすめします。
加えて、若手裁量権や、仕事に応じた給与基準などを実例やデータを用いて紹介するなど工夫してみましょう。
その際、ステップアップのための社内研修制度やキャリアアップ制度などがある場合は、合わせて記載しておきましょう。
・福利厚生
福利厚生の充実度も求職者にとっては応募の決め手となります。どのような福利厚生があるのか、できるだけ記載しましょう。自社独自のユニークな制度があれば、それも他社との差別化になりますので紹介してみてください。
まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回、採用サイトの選び方、制作する上でのポイント、求人サイトの比較についてまとめましたが、いかがでしたでしょうか。悩みや疑問は解消されましたか?
今後、採用サイトを検討する際に、ぜひ今回まとめたポイントを参考にしてみてください。
ただ、このサイトが絶対的に良い/悪いというのはありません。
自社にマッチしたサイトや、自社の強みを生かせるサイトを見つける上で、この記事が少しでも皆様のお役に立てたら幸いです。
それでもなお、
「このサイトに掲載するべきか確信が持てない」
「本格的な採用方法を知りたい」
とお考えの方や悩みが完全に消えない方、考慮すべき点が多く、自分で行うには大変だと感じた方は、ぜひ、採用コンサルティングサービスを利用してみてください。
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