Update.2023.06.22

マーケティングと広告の違いとは?効果的に活用するポイントも解説

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マーケティングと広告の違いが分からないという方は多いのではないでしょうか?

この記事では、マーケティングと広告の違いと両者の関係性を説明していきます。

マーケティングや広告を効果的に活用するためには、これらについて正しく理解することが必要です。

また、成果に繋がるマーケティングと広告の活用のポイントも解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

Contents

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    1.マーケティングと広告の違い

    マーケティングと広告の違いを理解するために、まずはそれぞれの定義と役割を確認します。

    1.1.マーケティングとは?

    マーケティングとは商品やサービスが売れるための仕組み作りのことです。

    そしてマーケティングの目標は、営業や販売活動なしにお客様が自然と買いたくなる状態をつくることです。言い換えると、売る」のではなく「売れるという状態へと移行することがマーケティングの目標になります。

    この目標を達成するために、市場調査や商品開発、広告宣伝など、幅広い一連の流れを計画して実行することがマーケティング活動です。

    つまり、「売れる」状態をつくるための、一連のプロセスを管理し売上につなげることがマーケティングの役割です。

    1.2.広告とは?

    広告とは商品やサービスを世の中に広く知ってもらうための活動のことです。

    広告の役割は、消費者に商品やサービスを認知をしてもらい、興味をもってもらうことです。

    消費者は購買をする際、「知っている」物の中からしか、商品やサービスを選ぶことができません。そのため企業はまず、消費者に自社の商品やサービスの存在を知ってもらい、消費者の選択肢の中に入れてもらう必要があるのです。

    このような理由から、認知を広めるという役割を持つ広告は、企業活動をする上で重要な位置づけをされています。

    2.マーケティングと広告の関係性

    では、異なる意味を持つマーケティングと広告にはどのような関係性があるのでしょうか?

    マーケティングの4Pという理論を使いながら説明していきます。

    2.1.マーケティングの4Pとは

    4Pとはマーケティング戦略で使用されるフレームワークのことです。

    ①Product(商品)

    ②Price(価格)

    ③Place(流通)

    ④Promotion(販売促進)

    マーケティングは、これら4つの分野から成り立っています。マーケティングではこれら4つの要素を組み合わせることで、目的である「売れる」状態をつくることを目指していくのです。

    2.2.広告はマーケティングの手法の一つ

    マーケティングと広告の関係性を理解するために、なぜ4Pについて知る必要があるのでしょうか?

    その理由は、広告はマーケティングの要素である④Promotion(販売促進)の中に含まれているからです。販売促進をするための手法の一つとして、広告は用いられています。

     

    つまり広告は、物やサービスが売れる仕組みをつくるという目的を達成するための、マーケティング手法の一部なのです。

    このような関係性を両者は持っていて、マーケティング活動をする上で広告は重要な役割を担っています。

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    3.マーケティング・広告の種類

    マーケティングと広告はいくつかの種類に分類することができます。

    ここではマーケティングと広告について、それぞれより詳しく見ていきましょう。

    3.1.マーケティングの種類

    マーケティングの種類は①マーケティングの対象と②マーケティングの媒体という2つの観点から、分類することができます。

    ①マーケティングの対象による分類

    対象による分類とは、マーケティング施策の対象者を特定するかしないかで分類するということです。

    マーケティングの種類を「対象」により以下の2つに分類します。

    1.マスマーケティング .ダイレクトマーケティング

    この2つに分けて説明します。

     

    マスマーケティング

    マスマーケティングとは、対象を特定せずに行う、画一的なマーケティングです。

    メリット:潜在顧客を含めた多くの顧客に訴求することができる

    デメリット:広告費用が高く、効果が検証しにくい

    マスマーケティングは、大きな予算を持つ企業が行うことが多いです。

     

    ダイレクトマーケティング

    ダイレクトマーケティングとは、個々の顧客を対象にする、双方向のマーケティングです。

    メリット:効果が検証しやすく、少ない予算で始めることができる

    デメリット:多くの顧客や潜在顧客に訴求しにくい

    メルマガCRMツールの活用が、ダイレクトマーケティングの代表例です。

    ②マーケティングの媒体による分類

    媒体による分類とは、マーケティングを対面で行うか、オンラインで行うかで分類するということです。

    マーケティングの種類を「媒体」により以下の2つに分類します。

    1.リアルマーケティング 2.デジタルマーケティング

    この2つに分けて説明します。

     

    リアルマーケティング

    リアルマーケティングとは、イベントなどで顧客と実際に対面する場で行うマーケティングです。

    メリット:顧客の声を直接聞いて、反応を確かめることが可能

    デメリット:関わることのできる顧客の数に限界がある

    リアルマーケティングの例として、街頭サンプリング集客イベントなどがあります。

     

    デジタルマーケティング

    デジタルマーケティングとは、インターネット上でオンラインを活用し顧客と非対面で行うマーケティングです。

    メリット:スピード感のある情報収集・情報分析ができ、顧客の行動を把握できる

    デメリット:専門性の高いスキルや知識が必要な点

    デジタルマーケティングは、インターネットの台頭で注目されています。

     

    ここまで紹介してきたマーケティングの他に、近年重要視されているマーケティングとして挙げられるのが、インバウンドマーケティングです。こちらについても少し解説を加えさせていただきます。

    インバウンドマーケティング

    インバウンドマーケティングとは、WebサイトやSNSなどで顧客にとって価値あるコンテンツを創り出し、顧客に興味・関心を持ってもらうことで相手を惹きつけるマーケティング手法です。

    インバウンドマーケティングが重要視されている背景には、インターネット環境の普及があります。現代では、顧客が自らインターネットを使い情報収集をすることが一般的です。

    そのため、顧客が求めているコンテンツを発信することで、自社の商品やサービスを顧客に見つけてもらうことができるインバウンドマーケティングの重要度が増しました。

    インバウンドマーケティングのメリットとして、売り込むのではなく、顧客が自発的に情報を見に来てくれるので、良い印象を持たれやすい点があります。また、購入意欲の高い見込み顧客に対してアプローチすることができるので、営業活動を効率的に行える点もメリットの一つです。

    3.2.広告の種類

    広告にはたくさんの種類があり、それぞれに特徴があります。広告を効果的に運用するためには、それらについて理解することが重要です。

    広告は、大きく以下の2つに分けることができます。

    ①オフライン広告 ②インターネット広告

    それぞれの種類と、その特徴を説明します。

    ①オフライン広告

    オフライン広告とは、インターネットを介さずに表示される広告のことです。

     

    (1)テレビ広告

    テレビ広告とは、テレビの番組と番組の間に放送される広告です。

    テレビ広告では、幅広い層にアプローチすることができます。時間は15秒〜30秒と短時間ですが、視覚や聴覚に訴えることができて強い印象を残すことができます。デメリットとして広告コストが高い点がありますが、知名度を大きく上げることができ、ブランディング効果を期待することができます。

     

    (2)ラジオ広告

    ラジオ広告とは、ラジオの放送中に流れる音声広告です。

    ラジオ広告では音声を利用した、刷り込み効果を期待することができます。そのため、商品やサービスに対する親近感を与えることに適した手法です。

    ラジオ広告を用いる際には、ターゲット層がラジオを聞く時間帯に広告配信するようにしましょう。

     

    (3)新聞広告

    新聞広告とは、新聞の一部分や一面に掲載する広告です。

    一番のメリットは、信頼性の高さです。新聞は社会的な信頼度が高く、公共性も高いため、新聞広告では企業自体の信頼度を高めることができます。また、文字だけでなく写真などを使うことで、視覚的に顧客に訴求することができる点もメリットになります。

    新聞の購読者は中高年の層が多いため、そのような層をターゲットにする場合は効果的になります。

     

    (4)セールスプロモーション広告

    セールスプロモーション広告とは、テレビ・新聞・ラジオなどのようなマスメディアを利用しない、販売促進を目的とした広告です。

    セールスプロモーション広告の例には以下のようなものがあります。

    ・折込チラシ広告
    ・電車・タクシーなどの交通広告
    ・イベントプロモーション

    セールスプロモーション広告は、マスメディアを利用するマス広告と比べて、広告コストを抑えることができることが特徴です。

    ②インターネット広告

    インターネット広告とは、インターネット上で表示される広告のことで、「オンライン広告」とも呼ばれます。

     

    (1)リスティング広告

    リスティング広告とは、検索キーワードに応じてGoogleなどの検索結果画面に出るテキスト広告のことです。

    検索されたキーワードに合わせて広告が表示されるため、サービスや商品を探しているニーズが明確な顧客にアプローチすることができる点がメリットです。

    このような特徴から、リスティング広告は「検索連動型広告」と呼ばれ、最もアクセス獲得効率のよいインターネット広告と言われています。広告コストの基本料金は無料で、ユーザーがクリックした分だけ費用が加算される仕組みになっています。

     

    (2)バナー広告(ディスプレイ広告)

    バナー広告とは、インターネット上の広告枠に表示される画像・動画形式の広告です。

    画像や動画のリンク先は、Webページになっており、クリックした人をWebページに誘導することができます。また、視覚的なアプローチを通じて、商品やブランドの認知度を上げる効果があります。顕在顧客にアプローチできるリスティング広告など、他の広告と合わせて活用するとより効果的です。

     

    (3)SNS広告

    SNS広告とは、Twitter、InstagramなどのSNSプラットフォーム上で配信する広告です。

    メリットは、SNSで各ユーザーが登録している年齢・性別・住所や閲覧履歴などから、広告を表示する対象を絞り込めることです。そのため、自社の商品やサービスに興味・関心を抱いてくれそうな人を狙った効果的なアプローチをすることができます。また、SNSのタイムラインに違和感なく表示されるので、ユーザーに受け入れられやすいです。

     

    (4)アフェリエイト広告

    アフェリエイト広告は、Webサイトやブログに広告を掲載してもらい宣伝する手法です。

    アフェリエイト広告は「成果報酬型広告」とも呼ばれます。通常、広告は広告枠に掲載されることで広告費が発生します。しかし、アフィリエイト広告の場合はユーザーが会員登録、商品購入などのアクションを起こした場合のみ広告費が発生するためです。そのため仮に効果が出なくても、無駄なコストを払わなくて済みます。

     

    (5)動画広告

    動画広告とは、YouTubeなどの媒体で動画のクリエイティブを用いた広告です。

    動画広告の強みは、画像では表現することができない「音」や「動き」を使うことができる点です。そのため、多くの情報量を盛り込むこと、ストーリー性を持たせることが可能になります。ユーザーの印象に残りやすいため、ブランドの認知度や購買意欲の向上に効果的な手法です。

     

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    4.マーケティングと広告を効果的に活用するには

    マーケティングと広告を効果的に活用し、成果に繋げるためには、どうすればよいのでしょうか。

     

    マーケティングと広告を活用して効果を上げる、以下の3つのポイントをご紹介します。

    • ・マーケティングと広告の違いを理解する
    • ・顧客の行動や考えを把握する
    • ・自社と競合他社の分析をする

    4.1.マーケティングと広告の違いを理解する

    冒頭の説明の通り、マーケティングと広告には役割の違いがあります。そして、広告はマーケティングの目標を達成するための手段の一つです。

    そのため、広告を出すことそのものを目的化しないことが重要なポイントになります。マーケティング戦略を立てた上で、広告戦略を検討するという流れを守りましょう。

    また、広告の施策はマーケティングの目標によって変わります。企業のブランディング向上や新規顧客の獲得など、達成したい目標に応じて適切な広告施策を選ぶことが必要です。

    4.2.顧客の行動や考えを把握する

    広告を効果的なものにするためには、顧客の行動や考えを把握しましょう。

    それらを把握することにより、どのような広告の内容にするか、広告を出す媒体はどこにするか、などを検討することができるからです。

    顧客の行動や考えを把握することで、顧客の興味を引きつける効果的な広告を出すことが可能になります。

    顧客の行動や考えを把握するためには、市場リサーチ、ペルソナ分析やアンケート調査などのマーケティング手法を活用しましょう。

    4.3.自社と競合他社の分析をする

    自社と競合他社の分析をすることで、他者にはない自社の強み、弱み、特徴を理解することができます。これらを理解すると、アピールポイントや競合他社と差別化できるポイントが明確になります。

    広告は、他者との違いをアピールする役割も持っているため、差別化できるポイントを広告のクリエイティブに反映することは重要です。

    マーケティングのフレームワークである「SWOT分析」などを行うことによって、自社の商品やサービスの特徴を深く理解することができます。

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    5.マーケティング・広告の成功事例

    こちらをご覧ください。H&Kで支援させていただいた企業様の事例です。 

    株式会社ECCベストキャリア

    【インバウンド集客】マーケティング施策のPDCAと、広告施策での大型案件受注

    株式会社ECCベストキャリア様で、BtoBで展開されている「日本語研修事業」におけるマーケティング支援の事例です。日本語研修サービスでの見込み顧客獲得において、アプローチ方法が限られているということもあり、
    ・費用対効果の高いアプローチ
    ・インバウンドマーケティングでコンスタントに集客できる体制
    を目指しました。

    成功事例の詳細 >>

    まとめ

    以上、「マーケティングと広告の違いとは?」について詳しく説明しました。この記事が少しでも参考になっていただければ幸いです。

    最後に覚えておきたい要点についてまとめます。

    • ・マーケティングとは、市場調査から販売まで全体の「売れる仕組み」をつくる活動
    • ・広告とは、マーケティングの目標を達成するための一手法
    • ・マーケティング戦略の中で、適した広告施策を活用することが重要

    株式会社H&Kでは、マーケティングで様々な企業様に携わり、支援させていただいております。マーケティング視点からの広告運用で、ROIを最大化します。

    解決したい問題などございましたらお気軽にお問い合わせください。


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    安藤 弘樹(Koki Ando)
    株式会社H&K 代表取締役 CEO
    20代前半から事業を展開し、バイアウト。
    その後、30年続くイベント会社で最年少でセールス・マーケの責任者。
    広告代理店で取締役CMOを経験。H&Kを創業。