Update.2022.09.26

競合に勝つための市場戦略とは?オセロ戦略の応用をわかりやすく解説!

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今回は、「オセロに学ぶ市場戦略」について説明していきます。

ビジネスにはオセロと同様に勝つためのルールが存在しています。そのルールを知っているか知らないかでその後の成長が大きく変わってくるのです。

これを参考に、市場戦略を立て、実行しましょう!

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    このブログのライティング者

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    安藤 弘樹(Koki Ando)
    株式会社H&K 代表取締役
    株式会社H&K 代表取締役CEO
    20代前半から事業を展開し、バイアウト。その後、30年続くイベント会社で最年少でセールス・マーケの責任者。広告代理店で取締役CMOを経験。H&Kを創業。
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    1.オセロ戦略

    Team of business people collaborate holding up jigsaw puzzle pieces as a solution to a problem

    普通の人はオセロをやると勝ったり負けたりを繰り返しますが、何度やっても圧倒的な強さで勝つ人がいます。圧倒的に強い人と対戦すると、序盤から圧倒的に強いわけでもなく気づいたら負けていたというようなことが多いものです。これはその場の思いつきで手を考えているか、勝つためのセオリーを知っているかの差です。オセロは最終的に盤面上の石を自分の色が優勢になれば良いゲームです。石を挟んでひっくり返して自分の色に変えた回数は勝敗には関係ありません。


    1-1.隅

    強くない人の思考は、盤の隅を取れば勝てると考えています。実際に隅を取れば有利なことは間違いないですが、必ず勝てるとは限りません。

    また、序盤から自分の石の数を多くしたくなるものですが、強い人は序盤の石の数より、打てる選択肢を増やすことを意識します。序盤に石を取りすぎてしまうと、石を置ける場所が減ってしまうので、気づいたら自分の石を置けなくなって負けてしまったりと不利な展開になってしまうからです。自分の石が置けないということは、相手からすると置ける場所、すなわちひっくり返せる場所がたくさんあることを意味します。

    1-2.天王山

    オセロでよく知られる必勝法に「天王山を獲る」というものがあります。天王山とはお互いにとって、好手となるマスのことで、先に獲得すると相対的に二手分得することになり、大きく戦況が変わることを言います。

    天王山の語源は、本能寺の変後、1582年に明智光秀と羽柴秀吉が行った世紀の合戦「山崎の戦」が語源となっていると言われます。この戦で舞台になったのが京都府南部に実在する「天王山」で、羽柴秀吉が最終的に山を占拠し勝利、その後、天下人として名をはせることとなりました。「天王山」は二人の戦国武将が天下をかけて戦った歴史があり、その背景から「勝敗の分かれ目」という意味でスポーツやビジネスの場面で使われるようになりました。

     

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    2.オセロ戦略に学ぶ市場戦略

    world on a chessboard isolated on blue sky background. Elements of this image furnished by NASA

    このようなオセロの戦略をビジネスの場で応用するのであれば次のような3つのポイントがあげられます。

     ・歴史から学べ

     ・中長期で考えろ

     ・天王山で勝て

    2-1.歴史から学べ

    まず1つ目にビジネススクールなどで教えられている経営戦略理論を軽視せずに勉強することです。

    ビジネススクールなどで教えられている経営理論は、過去のビジネスの歴史とも言えるでしょう。もちろん理論だけで成功するわけではなく経験を積むことも必要ですが、理論というセオリーを知っていて経営判断をするのと、知らないで闇雲に経営判断をする人では成功の確率がまるで違います。

    理論を知っていることは、過去のビジネスの歴史における失敗する要因との類似性を見つけ、リスク要因を事前に除外ができるようになり、その結果相対的に成功確率が上がるからです。セオリーというと難しく聞こえますが、ある意味ビジネスにおけるルールとも言えます。

    2-2.中長期で考えろ

    2つ目はスタートの勢いは大事ですが、中長期的に勝負を考えることです。

    ビジネスは、自社だけでなく顧客、競合といったプレイヤーが存在しており、プレイヤーの入退出も頻繁に行われています。大企業は過去のしがらみなどによって打てる選択肢がどんどん絞られていくのに対して、小さい者の強みは打てる選択肢が多いことにあります。マーケットを正しく分析し、その上で勝つための材料を揃えていく。そして勝つための材料が揃ったら、迅速に行動に移していく。勢いがついても、勝つための材料が揃ってなければいずれ疲弊して市場から撤退することになってしまうかもしれません。


    2-3.天王山で勝て

    3つ目は自社によって天王山となる市場や顧客を見逃さず、勝負どころであらゆるリソースを投入して獲得することです。

    1つ目のセオリーを知ることと、2つ目の勝負を中長期で考えるように動いていると、勝負所がどこかが見えてくるようになります。勝負所とは先ほどご紹介したように天王山です。天王山を獲れるかどうかでその後の展開は大きく変わってきます。ですから、今まで揃えた勝つための材料全てを投下して、天王山を獲っていくのです。勝負所、即ち天王山が見えていない場合、負けてはいけない時に負けてしまい、勝っても成果が少ない時に勝ってしまうような現象が起きてしまいます。

    例えば、新しいSaaSビジネスの場合は、リテラシーの高い国内のITスタートアップ企業群の攻略が天王山と言えるでしょう。

    この天王山を獲ることで

    ・成長企業が使っているというブランド

    ・SMBで利用できるという対象市場の広さの認知

    ・早期の売上確保

    3つを得ることができるからです。

    一方で、この天王山を落としてしまうと、リテラシーの低い企業がリテラシーをつけるようになるタイミングを数年かけて待つか、大手企業だけをターゲットにして勝負するというリスクを負ってしまう結果になってしまうこともあるのです。

     

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    3.まとめ

    以上、「オセロに学ぶ市場戦略」について詳しく解説していきました。この記事を少しでも参考にして頂ければ幸いです。

    最後に覚えておきたい要点についてまとめます。

    ・「天王山」は「勝敗の分かれ目」という意味

    ・「天王山となる市場や顧客を見逃さず、勝負どころであらゆるリソースを投入して獲得する」ことが重要

    これを参考に、市場戦略を立て、実行しましょう!

    こういったマーケティング戦略に関して解決したい問題などございましたらお気軽にお問い合わせください。

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    安藤 弘樹(Koki Ando)
    株式会社H&K 代表取締役 CEO
    20代前半から事業を展開し、バイアウト。
    その後、30年続くイベント会社で最年少でセールス・マーケの責任者。
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