Update.2024.01.12

メルマガ広告の基本を徹底解説!効果を最大化するポイントは?

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はじめに

意外と知られていないメルマガ広告。イベントの集客などには即効性のある効果が出せるメルマガ広告とは何か?その料金形態や相場金額は?本記事では、そういった疑問を解消すべく、メルマガ広告に関することを徹底解説します。

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Contents

    1.メルマガ広告とは?

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    メルマガ広告とは、メールマガジン(メルマガ)に広告を掲載する広告手法のことを指します。メールマガジンは、一定の周期で配信される電子メールの形式の情報誌であり、特定のテーマや興味を持つ読者層に向けてコンテンツや情報を提供することが一般的です。

    メルマガ広告は、メルマガの配信主(発行者)が自社や他社の商品、サービス、イベントなどの広告を配信することで、広告主(広告を依頼する企業など)が商品やサービスを宣伝・PRする手段として利用されます。

    一般的にメルマガ広告は、以下のような形態で配信されることがあります。

    【バナーやテキスト広告】

    メルマガ内にバナー広告やテキスト広告が挿入されます。読者がメールを開封した際に目にすることができます。

    【スポンサーシップ】

    メルマガ全体のスポンサーとして、広告主のブランドやロゴがメルマガに表示されることがあります。

    【広告記事】

    広告主の商品やサービスに関連した記事がメルマガ内に掲載され、広告主の宣伝・PRが行われます。

    【アフィリエイトリンク】

    広告主の商品やサービスを紹介し、アフィリエイトリンクを含めて成果報酬を受け取る仕組みです。

     

    メルマガ広告は、対象読者層にリーチすることが容易であり、特定のニッチな市場にアプローチするのに有効な手段として利用されます。ただし、読者の信頼を損なわないように広告の内容や配信頻度に注意し、スパムメールとして認識されないように法律や規制を遵守することが重要です。

    2.メルマガ広告の料金形態

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    2.1.クリック課金

    クリック課金は、広告主が広告の掲載に対して料金を支払う際に、実際に広告をクリックした回数に応じて課金される仕組みです。効果を計測する指標はCPC(Cost Per Click)とされるので良く「CPC課金」とも言われます。

    具体的には、メルマガ広告が配信され、受信者がその広告をクリックした場合に、広告主がクリックの回数に応じた料金を支払います。広告の掲載回数(表示数)や印象数による課金ではなく、クリックされた実際の成果に応じて料金が発生する点が特徴です。

    クリック課金のメリットは、実際の成果に応じた支払いとなるため、効果的な広告がクリックされた場合にのみ料金が発生することです。これにより、広告のコンバージョン率やクリック率などが重要な指標となり、ROI(投資対効果)を評価しやすくなります。

    一方で、クリック課金ではクリックが発生しなかった場合には料金が発生しないため、成果が得られない可能性もあります。また、競争が激しいキーワードやターゲットにおいては、クリック単価(CPC)が高騰することもあります。

    広告主は、自身の予算や広告の効果を考慮し、クリック課金が適しているかどうかを判断する必要があります。効果的な広告クリエイティブやターゲティングを行い、効率的な広告運用を目指すことが重要です。

    2.2.配信課金

    配信課金は、広告が一定の印象数に達するごとに広告主が料金を支払う仕組みです。一般的にはメディアのメルマガ会員のうち属性情報が広告主のターゲットに合致する会員向けに一斉に配信し、その配信数で課金する方法です。

    具体的には、メディアのメルマガ会員が1,000万人いたとし、そのうち40代男性をターゲットとしている場合、メルマガ会員のうち40代男性が100万人いたとしたら、その100万人にメルマガ広告が一斉に配信され、広告主は100万通分の広告料を支払います。

    配信課金のメリットは、クリックが発生しなくても広告の表示回数に応じて広告主が課金されるため、ブランド露出や広告の知名度向上を目的とする場合に効果的です。特に、広告主が広告の表示回数や露出回数を重視する場合に適しています。

    一方で、配信課金では実際の成果(クリックやコンバージョン)とは直接関係がないため、ROI(投資対効果)を評価するのが難しいことがあります。また、配信数を重視するために広告のクリエイティブやメッセージが効果的でない場合、成果を上げにくいことがあります。

    広告主は、自身の広告の目的や予算、広告の効果評価方法に応じて、配信課金が適しているかどうかを検討する必要があります。クリック課金とは異なり、広告のクリック率よりも広告の表示回数を重視する場合に選択されることが多い料金形態です。

    2.3.一斉配信課金

    一斉配信課金もメルマガ広告の配信数に応じて課金される方式ですが、配信課金と違うのはターゲティングをせずにメディアのメルマガ会員全員に一斉に配信される点です。

    この場合、ターゲティングをしないので広告効率という点で配信課金に劣るように思われますが、ターゲティングをしない分、ボリュームが稼げて、広告単価も安くなるのがメリットです。

    メディアとターゲット属性との相性が良くターゲティングの必要性が薄い場合、広告単価が安い分、配信広告よりも費用対効果が高くなる可能性もあります。

    一方で、配信課金と同様に実際の成果と直接関係性がないためROIが評価しにくく、配信数を重視しているため広告のクリエイティブやメッセージにインパクトがないと成果が出にくい事もあります。幅広い層の読者がいるメディアでは一斉配信課金は効果的ではないでしょう。

    広告主は、一斉配信課金を採用する場合は、幅広い層の人に自社のサービスやイベントなどを沢山の方に知ってもらう目的であれば一斉配信課金は有効と言えますが、特定の層へしっかりメッセージを届けたい場合はクリック課金の方が良いでしょう。

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    3.メルマガ広告媒体の選び方

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    3.1.主なメルマガ広告媒体の種類

    ①一般ニュース系メディア

    ・日経新聞(ビジネス中心)

    ・毎日新聞(生活全般)

    ・読売新聞(生活全般)

    ・朝日新聞(生活全般)

    日本国内で広く読まれており、政治、経済、社会、文化、スポーツなど幅広い分野の情報を提供しています。また、各メディアはウェブサイトやスマートフォンアプリを通じてオンラインでニュースを提供していることも特徴で、そのメルマガ会員向けに配信されます。

    いわゆる、毎日新聞、読売新聞、朝日新聞、日経新聞といったマスコミ4大メディアがその代表ですが、毎日新聞、読売新聞、朝日新聞は幅広い分野の情報を取り扱っているのに対して、日経新聞は経済ニュースを中心に取り扱っているのが特徴で、ターゲットが一般消費者全般であれば前者3媒体を、ビジネスパーソン全般であれば日経新聞を選ぶのが良いでしょう。

     

    ②専門分野ニュース系メディア

    マーケティング分野

    ・広告宣伝

    ・MarkeZine

    ・ ITmedia Marketing

    ・DIGIDAY

    ・Web担当者Forum

    ・MarkeTimes

    ・ferret

    テック分野

    ・WIRED

    ・MITテクノロジーレビュー

    ・Techable

    ・CNET Japan

    ・ハフィントンポスト テクノロジー

    特定の分野に特化したニュースメディアで、多いのは、マーケティング分野やテック分野のニュースを取り扱っているメディアが多いです。

    マーケティング分野で有名なメディアは「広告宣伝」「MarkeZine」「 ITmedia Marketing」「DIGIDAY」「Web担当者Forum」「MarkeTimes」「ferret」などがあります。同じマーケティング分野のメディアであっても、それぞれの媒体によって若干掲載する記事の傾向が異なっており、広告系の記事が多いメディアやCRM系の記事が多いメディアなど特徴があるのと、それに伴って読者層も代わりマネジメント層が比較的読んでいるメディアや担当者層に読まれているメディアなど、属性も若干異なるので、メルマガ広告を配信する場合は各メディアの読者層の傾向をしっかり把握して選ぶのが良いでしょう。

    テック分野で有名なメディアは「WIRED」「MITテクノロジーレビュー」「Techable」「CNET Japan」「ハフィントンポスト テクノロジー」等があります。マーケティング分野同様に各媒体で読者層が若干異なります。

     

    ③キュレーションメディア

     

    ・Togetter

    ・NAVERまとめ

     

    キュレーションメディアとは記者が取材に基づいて記事を書くのではなく、既にインターネット上に公開されている様々な記事や情報を組み合わせて独自の価値をだす記事にして掲載している、という特徴があります。キュレーターの語源は、博物館や図書館などの管理者や館長を意味する「Curator(キュレーター)」からきています。

    有名なキュレーションメディアには、Twitterのつぶやきをまとめる「Togetter」や、検索サービス「NAVER」が開始した「NAVERまとめ」などがあります。

    ただし、これらの媒体は一般的な広告は掲載できますが、メルマガ広告のプランがないケースが多いので注意してください。

    3.2.メルマガ広告媒体の選び方

    メルマガ広告媒体を選ぶ際には、最大のポイントは「ターゲット層との相性」と「費用と広告効果とのバランス」ですが、それらについては後述しますので、それ以外の選び方の注意点を解説します。

    まずは読者層の傾向を知ることが重要です。例えば、一般消費者層全般的に広く知って欲しいBtoC商材のメルマガ広告であれば、上記で紹介したマスコミ3大媒体へ一斉配信するのが良いでしょうし、マーケティングSaaSベンダーでイベント集客を目的にメルマガ広告を利用するなら、マーケティング分野専門メディアへクリック課金のメルマガ広告を配信するのが良いと思います。

    また、メルマガ広告媒体を選定する際には、そのメディアの会員がどの程度アクティブなのか、DAUやPV数、過去に別の広告主が配信したメルマガ広告の効果なども考慮した方が良いです。いくらターゲットにあったメルマガ会員が多くてもアクティブにメルマガ広告に反応してくれなければメルマガ広告の効果は上がりません。

    ターゲット・目的に合わせて最適なメルマガ広告媒体を選びましょう。

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    4.メルマガ広告の最適な運用ポイント

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    4.1.ターゲット層との相性

    メルマガ広告の最適な運用ポイントの一つとして、ターゲット層との相性を重視することが重要です。ターゲット層との相性が高ければ、広告の効果が向上し、成果を最大化することができます。以下に、ターゲット層との相性を考慮したメルマガ広告の運用ポイントをいくつか挙げます。

     

    【ターゲット層の明確化】

    広告の目的に応じて、ターゲットとする層を明確にします。年齢、性別、興味、購買行動など、ターゲット層の特性を把握しましょう。

    【セグメンテーション】

    ターゲット層を複数のセグメントに分けて考えます。異なる興味やニーズを持つ人々に対して、パーソナライズされた広告を配信することが重要です。

    【パーソナライズドなコンテンツ】

    ターゲット層の興味に合わせたパーソナライズされたコンテンツを提供します。広告が読者にとって価値ある情報や特典を提供することで、反応率を向上させることができます。

     

    ターゲット層との相性を考慮したメルマガ広告運用により、受信者の興味を引きつけ、より効果的な広告キャンペーンを実施することができます。ターゲット層のニーズを理解し、パーソナライズされた広告を提供することで、読者の関心を高め、クリック率やコンバージョン率の向上につなげましょう。

    4.2.費用と広告効果とのバランス

    メルマガ広告の運用において、費用と広告効果のバランスを取ることは、効果的な広告キャンペーンを実施する上で非常に重要です。費用対効果を最大化するために、以下のポイントに注意することが重要です。

     

    【目標設定と予算計画】

    広告の目標を明確に設定し、それに合った予算を計画します。目標に応じて、広告のターゲット、メッセージ、配信頻度などを検討しましょう。

    【ターゲット層の精査】

    ターゲット層をよく理解し、広告が対象とする層にマッチするようにします。無駄な広告費を削減し、より的確な層に訴求することで、広告効果を高めることができます。

    【ロングテール戦略】

    長期的な視点で広告運用を行うことが重要です。一部の高価な広告よりも、複数の低コストな広告を展開するロングテール戦略を採用することで、より多くのターゲットにアプローチすることができます。

    【定期的な分析と改善】

    広告の効果を定期的に分析し、必要に応じて改善を行います。データに基づいた意思決定を行い、効果の低い広告を見極めることで、無駄な費用を削減することができます。

     

    費用と広告効果のバランスを取ることで、限られた予算を最大限に活用し、より効果的なメルマガ広告運用を実現することができます。継続的な改善と効果測定を行いながら、より効果の高い広告キャンペーンを展開していきましょう。

    4.3.メディアの成長性

    メルマガ広告の運用において、メディアの成長性を考慮することも重要なポイントです。成長性のあるメディアを選定することで、より多くの潜在的な顧客にアプローチし、広告の効果を最大化することができます。以下に、メディアの成長性を考慮したメルマガ広告の運用ポイントをいくつか挙げます。

    【メディアの読者数や購読者数の拡大】

    メルマガのメディアが成長しているかどうかを確認します。読者数や購読者数が増加している場合、そのメディアは人気がある可能性が高く、広告の露出機会が増えることで広告効果が向上します。

    【ターゲット層の適合性】

    メディアの読者がターゲット層に適合しているかどうかをチェックします。成長しているメディアであっても、ターゲット層とのマッチが悪い場合は広告の効果が低下します。

    トピックやコンテンツの充実度: メディアのトピックや提供するコンテンツの充実度を確認します。読者が興味を持ちそうな情報を提供しているメディアは、広告の認知や反応率にプラスの影響を与えることが期待されます。

    【広告料金と成長性のバランス】

    メディアの成長性に対して、広告料金が適正かどうかを検討します。成長しているメディアは広告料金が高騰する傾向があるため、費用対効果を考慮しながら広告運用を行うことが重要です。

    【新しいメディアの探索】

    成長性のある新しいメディアにも目を向けます。新しいメディアは競合が少なく、広告の露出機会が増える可能性があります。

    【成果分析と改善】

    広告の成果を定期的に分析し、メディアの成長性と広告効果の関連を把握します。必要に応じてメディアの選定や広告のアプローチを改善することで、より効果的な運用が可能になります。

     

    メディアの成長性を考慮することで、広告の効果を向上させることができます。広告予算を最適に活用し、ターゲット層にアプローチする成長性の高いメディアを選定することが重要です。

    4.4.複数のメディアの並行利用

    メルマガ広告の運用において、複数のメディアを並行して利用することは効果的な手法です。異なるメディアを組み合わせることで、より広い層のターゲットにアプローチし、広告の効果を最大化することができます。以下に、複数のメディアの並行利用における最適な運用ポイントをいくつか挙げます。

    【ターゲット層とメディアの適合性】

    各メディアの読者層と広告のターゲット層をマッチさせます。ターゲット層に関心のあるメディアを選ぶことで、広告の認知や反応率を高めることができます。

    【セグメンテーション】

    広告のターゲット層を複数のセグメントに分け、それぞれのセグメントに合わせたメディアを選定します。異なる興味やニーズを持つ人々に対して、パーソナライズされた広告を配信することが重要です。

    【メディアの特性を活用】

    各メディアの特性を理解し、その特性を活用した広告を制作します。例えば、テキストベースのメルマガにはテキストによる説明重視の広告を、画像や動画を多用するメディアには視覚的な広告を配信することが考慮されます。

    【広告の連携】

    複数のメディアを連携させることで、効果を高めることができます。例えば、メルマガ広告とSNS広告を連動させて、相乗効果を狙うことがあります。

    【レポートと分析】

    各メディアの広告効果を定期的にレポートし、分析します。データに基づいた判断を行い、効果の高いメディアを強化する一方で、不要な広告メディアを見極めることが重要です。

    【バランスの取り方】

    複数のメディアを並行利用する際には、広告予算の配分を適切に行います。各メディアの効果を考慮して、費用対効果のバランスを取ることが大切です。

     

    複数のメディアの並行利用により、より幅広いターゲット層に対して広告を展開し、効果的な広告キャンペーンを実施することができます。メディアの選定や広告の制作はターゲット層に合わせて最適化し、常に改善を重ねながら効果的な運用を行いましょう。

    5.まとめ

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    いかがだったでしょうか?メルマガ広告は通常のWeb広告に比べて「地味」に思われて、利用されているケースが少ないですが、実は目的によってはWeb広告よりも効率が良い場合もあります。更に即効性もあり、Web広告に比べて気軽に簡単に配信できるのがメルマガ広告の特徴です。特に大規模なイベントの集客には絶大な効果があります。筆者も過去前職時代にウェビナー集客をしている際に自社のハウスリストからの集客だと毎回20~30名の集客だったのが、メルマガ広告を利用したウェビナーでは150名の集客ができた経験があります。

    これを機にメルマガ広告を利用してみましょう。

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    安藤 弘樹(Koki Ando)
    株式会社H&K 代表取締役 CEO
    20代前半から事業を展開し、バイアウト。
    その後、30年続くイベント会社で最年少でセールス・マーケの責任者。
    広告代理店で取締役CMOを経験。H&Kを創業。