Update.2022.12.24

DXを進めるための組織構成とは?具体的な役職も紹介!

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 DXとは何なのかについては、別記事で詳しく説明しました。DXを初歩から学びたい方は、前項のDXとは?DXを推進する重要性とその利点も解説から読み始めてください!

 概要を理解し実際にDXを進めるとしても、必要不可欠なステップがいくつか存在します。その中でも、今回は、DXを進めるための組織構成に焦点を当てながら、組織を構成するメンバーの具体的な役職も紹介していきます!本記事を読むことで、誰がDXチームにいるべきなのか、それぞれがどのような仕事を振り分けられ、どのような責任を持つのかに関する知識を得ることができます。DXチームを整えようとしている方は必読です!

Contents

    このブログのライティング者

    スライド1

    安藤 弘樹(Koki Ando)
    株式会社H&K 代表取締役
    株式会社H&K 代表取締役CEO
    20代前半から事業を展開し、バイアウト。その後、30年続くイベント会社で最年少でセールス・マーケの責任者。広告代理店で取締役CMOを経験。H&Kを創業。
    @KOK1ANDO Youtube

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    <目次>

     

    1. DXにおける組織構成の重要性

    2. DXチームに必要な組織構成

     2.1 グロースリード

     2.2 プロダクトマネージャー  

     2.3 エンジニア

     2.4 マーケティングスペシャリスト

     2.5 データアナリスト

     2.6 デザイナー

    3. DXチームの組織編成で意識すること

    さいごに

    1. DXにおける組織構成の重要性

    Businessman showing computer screen to coworkers in creative office-1

     前項のDXとは?DXを推進する重要性とその利点も解説で詳しく述べましたが、DX化とは要はデジタルによるビジネスや生活の変容を指します。会社のデジタル化をするにあたって、アナログテレビから地デジテレビの移行時に大きな変化が伴ったように、会社も大きな変化を迫られることになります。

     会社に求められる変化の中でも、特に重要な項目の一つに組織構成の変化が挙げられます。

     大枠から捉えると、まず、顧客やマーケットという部分とサービスビジネスモデルという部分があります。二つが交わった部分に自社があり、その中に業務や組織があります。簡単に言うと、業務と組織が全ての根幹にあるということになります。顧客とマーケット、サービスとビジネスモデルのそれぞれに対して、デジタルを駆使し効率よく業務を行うためにDX推進に最適な組織・基盤を作り上げていくことが大事になります。

     

     DXを推し進める前は自社の社風で進めてきた部分があったところを、顧客とマーケットありきの社会的風潮に自社をフィットさせ、デジタルという先進性を取り入れて売上・利益を向上させることがDXの考え方になります。イメージとしては今まで50人で使っていた人材リソースの売上をデジタルの力を使って倍・10倍・50倍を達成する、または同じ規模の売上だったら50人の人材リソースを20人にしていくようなことになります。

     上記した内容を実現できるか否かは、DXを進める際の組織構成に大きく依存しています。適切な組織が編成できないと、売上が伸びるどころか、人件費などのコストも積み重なって大きな損を生み出してしまいます

     ですので、DXを進めるにあたっては、どんな人材が必要なのか、どんな能力が必要なのか、どういう職種があるか、どういう手順で進めていけばいいかといった事柄を会社が自ら選び抜く事が求められます。

    DXの促進という大きな目標を掲げても、それを扱うのは人間だということを再確認すれば、おのずと組織編成がDXにとっていかに大事であるかが分かると思います。

     

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    2. DXチームに必要な組織構成

     

     それでは、DXチームに必要なメンバーを紹介します。

     

    2.1 グロースリード

     

     グロースリードは簡単にいうとリーダーです。グロースリードはチームをマネジメントして実験の工程やスケジュール感を定め、それに対してチームのKPIを決めてその達成の管理を行います。また、DXはツールを導入したからといってできるわけではなく、通常週に一度ミーティングを行いますが、それを取り仕切るのもグロースリードの仕事となります。

     さらに重要な仕事はチームで評価の対象とする指標をすべて、DX用の目標に合わせるということです。それができていないとDX化が進められないというだけでなく時代に淘汰され得るということも考えられます。

     リーダーを担うのに必要な特別なスキルや職歴はあまりなく、エンジニアリングやデータサイエンティスト、マーケティングといった別の専門分野出身の人がリーダーシップを発揮するだけなので、特別これができなくてはいけないということではありません。

     しかし、全体を俯瞰的に捉えることができ、自分のみではなく周りにも気を使え、リーダーシップがあるかどうかは最低条件です。

    2.2 プロダクトマネージャー

     次に必要なのはプロダクトマネージャー(PM)です。

     プロダクトマネージャーは現場を取り仕切り、プロダクトの様々な要素を形にする過程を監督します。DXチームにおけるグロースリードは、アイディアの生成からKPIの設定、設計を行って0から10を生み出すのに対して、PMはその10を100に広げていく仕事を行います

     思い付きだけでツールを導入すると、導入だけで終わってしまったり、ツールを使う人がたくさん必要になり余計に工数がかかったりということが起こりえます。つまり、その組織に適したツールを100%使いきらないとどのツールも使えないのです。

     その100を使いこなす過程を管理するのがプロジェクトマネジャーになります。プロジェクトにおけるCEOの立場です。

     PMにはエンジニアリング担当者あるいはマーケティング担当者を選定するのが良いでしょう。さらにいうとDXを進めていくにあたっては今後の市場がどうなるか、それに対してどのように設計していくかを決定していくので、マーケティングとエンジニアリングの両方を分かっている人が望ましいです

    2.3 エンジニア 

     次にエンジニアです。DXを進めるにあたって自社開発のツールを作る場合があります。そこでUI (User Interface)・UX (User Experience)を理解している必要があります。 

     自社がDXを進めるにあたってはお客様に協力してもらわなければならない場面があります。例としては電子契約書の利用などが挙げられます。

     その際にお客様にわかりやすいUIを設計する必要があります。その他にも基幹システムとの連携やデザインの修正などをおこなうためにもエンジニアはDXチームに必要なメンバーとなります。

    2.4 マーケティングスペシャリスト

     

     次にマーケティングスペシャリストです。

     ここでいうマーケティングとは広告運用ができる、SNS運用ができる、SEO対策ができるといった各論の話ではありません。もちろんそれらも重要ですが、ここで大切になるのは、設計ができる、ということです。

     そもそもDXは事業計画を達成するために行われます。事業計画の中でも採用計画・マーケティング計画は重要であり、マーケティングスペシャリストはそれぞれ異なるビジネスモデルや人材レベルに合わせた設計を行う必要があります。さらにその設計にツールを加えていくわけですから、エンジニアリングもわかっていることが望ましいです。

     さらにDXを進めるにあたってはデータを持ち、活用できることも必要となります。マーケティングスペシャリストには、CRM (Customer Relationship Management) 、MA (Marketing Automation) 、SFA (Sales Force Automation) の設計ができ、SEOやSNS運用など何かしらのスペシャリストである人を選定するのがよいでしょう。適正な人としてはマーケティングが好きであること、また人の心を動かすことができるトップセールスマン出身の人なども適性があると考えられます。

     マーケティングスペシャリストに求められることはトップセールスマン+エンジニアリング+デザイン+データ解析ということになります。

    2.5 データアナリスト

     

     組織が大きくなり、マーケティングスペシャリストの負担が大きくなってしまう際は、データアナリストを採用するのも一つの手です。 データアナリストとは、データの収集・整理・分析を専門的に行う仕事です。ここで重要になってくるスキルは統計学です。データの解析には統計の知識が必要となります。

     さらにデータの規則性をみつけセグメントをきっていくためには数列的な考え方も求められます。統計を素早く正確に行うことができ、数字に強い人を選び抜きましょう。

    2.6 デザイナー

     

     最後にデザイナーです。DXにおいてデザイナーは必要な場合と必要でない場合があります。

     例えばツールを組織で使いやすくするようなデザインを行うUXデザイナーはエンジニアが兼務することもあります。このUXデザイナーはユーザーの心理やインターフェースの設計、ユーザー調査・社内調査等を行います。

     いわゆる見た目のデザイン(UIデザイン)はデザイナーが行うことがあり、見た目を重視する場合はDXチームには必要であると考えられます。

    3. DXチームの組織編成で意識すること

     

     組織に必要な具体的な役職を上で紹介しましたが、企業によっては上記した全ての役職を揃える必要がない場合や、追加的な役職が必要になる場合など様々なケースが考えられます。

     雇う側、編成する側は、どの役職が必要であるか、また、人材候補がDXかを推進できるほどのスキルを持っているかを見極める手段、指標をあらかじめ設定しておくことも大事です。「経歴がすごい」、「面接の印象が良い」という理由だけで採用をするのは避けましょう。

     無駄な採用や人材の過剰な切り捨ては後になって業務効率や組織運営に響いてきます。ですので、必ず確固たる意志をもって組織構成を図りましょう。

    さいごに

     本記事では、DXの推進をするための組織構成について具体的な役職の紹介も交えて解説しました。組織構成についての新たな発見がありましたら幸いです。

     顧客・マーケット中心のビジネスモデルが増え、DX化が求められているなかで、適切な組織構成がDX化の成功につながることが理解いただけたでしょうか?

     ぜひ、本記事を参考にして、組織メンバーの選定など最適なDX推進のための組織構成を目指してみてください!詳しいご相談をしたい方は以下のボタンをクリックしてください!

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    安藤 弘樹(Koki Ando)
    株式会社H&K 代表取締役 CEO
    20代前半から事業を展開し、バイアウト。
    その後、30年続くイベント会社で最年少でセールス・マーケの責任者。
    広告代理店で取締役CMOを経験。H&Kを創業。