Update.2024.04.16

AIを活用するSaaSとは?特徴やメリット・デメリットを解説

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近年AIの活用が加速してきていることは多くの人が知るところでしょう。そんな中、日本企業の間でもSaaS型のAIツールの注目度が高まってきています。

本記事では、AIによって業務効率化や人間には難しい予測業務を行うことができるSaaS型のツールについてご紹介していきます。

SaaS型のAIツールの概要や、メリット・デメリット、そして代表的なSaaS型AIツールもご紹介します。

 

なお、株式会社H&Kでは、AIやDXに関する導入支援から運用・内製化のご支援までワンストップでさせていただいております。

自社のAI開発を検討されている方や、事業のDXについてお困りの方は、ぜひH&Kまでお気軽にお問い合わせください。

 

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Contents

     

    AIを活用するSaaS型ツールとは?

    まずは、「そもそもSaaSの定義がおぼろげである」という方に向けたSaaSの概要の解説を交え、SaaSを活用したAIツールについての概要をご紹介します。

     

    そもそもSaaSとは?

    SaaS(Software as a Service)とは、自社のソフトウェアをクラウドサービスとして提供するビジネスモデルのことです。以前まではあらゆるソフトウェアを自分のコンピューターにダウンロードしてインストールする形(オンプレミス)が主流でした。しかし近年は、コンピューターにダウンロードする代わりに、インターネットを通じてオンラインでソフトウェアやツールを利用するという考え方がポピュラーになりつつあります。

     

    代表的なSaaSツールとしてイメージしやすいのは、ChatWorkやGoogleカレンダーでしょう。いずれのツールも、複数のPC間でインターネットにアクセスしてログインをするだけで利用できます。他にもZoomやSlack、Microsoft365、Figma、Salesforce、HubSpotなど、多くの企業で汎用的に用いられているツールの多くは、SaaS型であることがわかります。

     

    そんなSaaS型ツールの最大のメリットは、インターネット経由でアクセスできることで、ツール導入や展開が迅速に行えることです。SaaSツールの提供企業がハードウェアやソフトウェアの準備・設定を行うため、ユーザーはすぐに利用を開始することができます。

    また、セキュリティの管理やバックアップについても提供企業が行ってくれるため、ユーザーは安全性や可用性について心配する必要がありません。

     

    SaaS型のAIツールについて

    SaaS型のAIツールは、クラウド上で提供される人工知能(AI)を活用したツールを指します。近年急速に普及が進む生成AIソフト「Chat GPT」は、SaaS型ツールとして最もイメージしやすい例と言えるでしょう。SaaS型のAIツールを導入することで、企業は自然言語処理、画像認識、予測・分析、自動の顧客サポートや提案といったAIの得意領域を自社のビジネスに手軽に導入できます。

     

    例えば、前項にあげたHubSpotにおいては「ChatSpot」というSaaS型のAIプロダクトが関連ツールとして提供されています。HubSpot本来の顧客管理システムにAIが加わることで、マーケティング担当者への効率化の提案の他、顧客情報の検索、取引の追跡、スケジュールの管理などのタスクを補助することができます。

     

    SaaS型のAIツールの主な機能

    ここからは、SaaS型のAIツールの機能についてさらに細かく掘り下げていきます。

     

    機能①:資料・ドキュメント・ワイヤーフレーム等の作成補助

    テンプレートや自然言語処理を活用して、簡単にプレゼンテーションや報告書を作成することができます。デザインやフォーマットも自動で整えられます。またWebサイト作成時の工程であるワイヤーフレームもAIが自動で行うことで、工数を大幅に削減できます。

    機能②:音声認識による自動議事録作成

    会議や講演の内容を瞬時に文字化し、参加者の発言や意見を記録することができます。自動音声認識の導入により書き起こしの手間が省けるため、工数や人件費の大幅な削減につながります。

    機能③:営業部門の売上予測と予実管理の可視化

    過去のデータや外部データを活用して、売上の傾向や予測値を分析し、ダッシュボードやグラフで可視化します。複雑な関数が絡むレポートもAIが容易に拠出してくれるため、効果的かつ精度の高い経営判断にアプローチすることができます。

    機能④:帳票の自動読み取りとCRMへの自動連携

    OCR(光学式文字認識)技術などを利用し、手書きや印刷された帳票の情報をデジタル化します。CRMシステムなど他のシステムと連携することで、データ入力の手間を大幅に削減することができます。

    機能⑤:AIチャットボット

    自然な対話を可能にするAIアルゴリズムを用いて、顧客や社内ユーザーからの質問や問題を解決し、情報提供やサポートを行います。AIチャットボットは基本的に24時間体制で対応可能なため、顧客満足度の向上にも寄与します。

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    SaaS型のAIツールを活用するメリット

    企業がSaaS型のAIツールを導入・運用していくメリットをまとめてみました。

     

    SaaS×AIのメリット①:人件費の節約

    AIを活用したSaaSは、人手を介さずに自動化されたタスクを実行できるため、人件費を大幅に削減できます。例えば、自動応答チャットボットや自動化されたデータ分析ツールを利用することで、従業員が行っていた作業を効率的に処理できます。

    SaaS×AIのメリット②:デバイス間・チーム間での共有・管理

    SaaSとAIの組み合わせにより、データや情報をクラウド上で管理し、リアルタイムでの共有が容易になります。SaaS型ツールであることにより、チーム全体が同じデータにアクセスし、効率的に作業を進めることができるため、部署・部門間でのシームレスな情報管理体制を実現します。

     

    SaaS×AIのメリット③:高セキュリティかつ安易な操作性

    SaaSとAIの組み合わせは、高度なセキュリティ機能を提供しながらも、使いやすさを損なうことなく操作性を確保します。セキュリティ面はツールの提供企業が担保しているため、セキュリティリスクの管理が容易であり、データの安全性が確保された状態でビジネスを展開することができます。

     

    SaaS型のAIツール特有のデメリット

    続いて、SaaS型のAIツールを導入することで発生しうるデメリットについてもまとめていきます。

     

    SaaS×AIのデメリット①:導入コスト

    SaaSとAIを組み合わせたシステムの導入には、初期投資やライセンス料、カスタマイズやトレーニング(社内浸透)のための費用が必要です。これらのコストは、中小企業などの予算が限られている場合には負担となる可能性があります。

     

    SaaS×AIのデメリット②:データ移行に際する工数

    既存のシステムからSaaS×AIシステムにデータを移行する際には、データ整形や移行作業にかかる工数が増加する可能性があります。特に、大量のデータや複雑なデータ構造を持つ場合は、作業が複雑化することがあります。

     

    SaaS×AIのデメリット③:社内浸透の必要性

    新しいシステムを導入する際には、社内の従業員に新しいツールやプロセスを理解し、受け入れてもらうための教育やトレーニングが必要です。これには時間とリソースが必要であり、社内浸透を促進するための戦略が求められます。



    SaaS型のAIツールの導入においては、導入コストや導入工数がかかるうえ、社内浸透・内製化に苦労することがあります。株式会社H&Kでは、AIやDXに関する導入支援から運用・内製化のご支援までワンストップでさせていただいております。

    自社のAI開発を検討されている方や、事業のDXについてお困りの方は、ぜひH&Kまでお気軽にお問い合わせください。

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    SaaS型のAIツールの代表例をご紹介

    最後に、自社に導入することで利便性と効率性の大幅な上昇が見込めるおすすめのSaaS型AIツールを5つご紹介します。



    SaaS×AIツール①:ChatSpot

    ChatSpotは、HubSpot CRMやその他のさまざまなSaaSツールと連携して、ユーザーの情報検索やデータ更新、タスク管理をサポートしてくれるAIツールです。例えば、顧客情報検索、取引の追跡、スケジュール管理など、自社のCRMを管理する上で発生しうるさまざまなタスクをAIがお手伝いしてくれます。

     

    公式サイト:https://chatspot.ai/

     

    SaaS×AIツール②:STUDIO AI

     

    STUDIO株式会社が提供する「STUDIO AI」は、生成AIを搭載したWebサイト作成ツールです。

    コーディングやサーバー設定を抜きに、ワンクリック・ノーコードでデザイン性の高いWebサイトが作れる他、GPTやその他のモデルを組み合わせてテキストや音声によるデザイン編集や、抽象的なデザイン案の反映が可能になります。

     

    例えば、「ファーストビューにふわっとした感じを出して」といった命令も理解して反映してくれることから、利便性の高さが窺えます。

     

    公式サイト:https://studio.design/ja

     

    SaaS×AIツール③:ChatMee Pro powered by GPT-4

    株式会社AVILENの「ChatMee Pro powered by GPT-4」は、社内ヘルプデスク業務を自動化してくれるSaaSです。Azure OpenAI ServiceとChatGPT APIによる強固なセキュリティのもと、Slackなどの社内SNSとの連携機能や、様々な形式のデータのアップロード機能を有している機能性の高さが魅力です。また、モバイル端末からも使用可能で、24時間365日いつでもスタッフの疑問が解消できるので、業種を選ばずおすすめのツールと言えます。

     

    公式サイト:https://avilen.co.jp/dev/saas/chatmee/

     

    SaaS×AIツール④:ferret One

     

    株式会社ベーシックの「ferret One」は、Webサイトの立ち上げから日々の施策までをサポートしてくれるマーケター向けツールです。

    ferret Oneは従来から、Webサイトのひな形や施策の分析機能など、BtoBマーケティングに役立つツールが充実していましたが、そこにChatGPTの機能が加わることで、記事やメールの文章自動生成、文章の添削、広告コピーやセミナーの案出しも可能となりました。

     

    さらにデフォルトで基礎設定もされているため、生成AIの知識がなくとも担当者が容易に使いこなせる点も大きなポイントといえます。

     

    公式サイト:https://ferret-one.com/

     

    SaaS×AIツール⑤:THROTTLE

    株式会社Relicの「THROTTLE」は、新規事業開発に特化したSaaS×AIツールです。15,000を超える新規事業支援で培ったノウハウが詰まっており、事業開発フレームワークの提供やアイデアの応募管理(フォーム雛形作成機能や応募者管理機能を含む)、アイデアの統計分析と評価、資金調達支援機能などが揃っています。

     

    そして、THROTTLE最大の武器は、ChatGPTを使った「事業アイデア創出AI」です。ロジックだけでは成功しない新規事業開発に、圧倒的な手数を与えてくれることが評判となっています。

     

    公式サイト:https://relic.co.jp/services/throttle/



    まとめ

    いかがでしたか。

    近年大きな注目を集めているSaaS型のAIについての紹介記事でした。

     

    AIツールもまた、SaaSという形で多くの個人や企業に採用され、その競争率は徐々に高まってきています。

    本記事を参考に、ぜひ自社にあったSaaS型AIツールを探してみてはいかがでしょうか。

     

    また、株式会社H&Kでは、AIを用いた開発支援のサービスを行っております。

    自社のAI開発を検討されている方や、事業のDXについてお困りの方は、ぜひH&Kまでお気軽にお問い合わせください。

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    安藤 弘樹(Koki Ando)
    株式会社H&K 代表取締役 CEO
    20代前半から事業を展開し、バイアウト。
    その後、30年続くイベント会社で最年少でセールス・マーケの責任者。
    広告代理店で取締役CMOを経験。H&Kを創業。