はじめに
プレスリリースのインターネットプラットフォームを展開する株式会社PR TIMESは、2023年2月末時点で、株式会社PR TIMESの利用企業社数は79,759社、国内上場企業の利用割合は53.2%、提携メディア数は230媒体 と発表しました。
このことから、プレスリリースは、企業にとってメディア各社や様々なステークホルダーと繋がりを持つ上で重要な役割を担っていることがわかります。
本記事では、上記を踏まえ、企業活動において重要な役割を担うプレスリリースの書き方・ライターに記事にされるコツを5点紹介しています!
・プレスリリースの書き方がわからない方
・プレスリリース執筆の技術をさらに高めたい方
は是非、最後まで読んでみてください!
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1.プレスリリースを投稿する前に
プレスリリースを投稿する前に、その概要を知っておくことで、より完成度の高いプレスリリースにすることができます。ここでは、プレスリリースを投稿する前に頭に入れておきたいことを3点紹介しています。
1-1.プレスリリースとは
プレスリリースとは、新商品の発売・新サービスの開始・新規事業の立ち上げ等をはじめとする様々な企業(団体・個人を含む)活動を、メディアが取り上げやすい形にまとめた公式文書を指します。
情報発信を行う企業にとってのプレスリリースとは、広報の手段の一つであり、企業がメディアを通じて社会にメッセージを送るツールです。
一方、メディア(報道各社)にとってのプレスリリースとは、記事作り・取材を行うか、ニュースにするかの判断材料であり、また実際に記事やニュースにする際の素材です。
1-2.プレスリリースの目的・メリット
プレスリリースの目的は、企業の活動をメディアにニュースとして取り上げてもらい、ステークホルダーに広く知らせていくことです。
また具体的に、企業活動がニュースとして取り上げられることのメリットは
・企業の認知度・イメージ向上
・ブランド力向上
・新商品・新サービスの訴求
・ステークホルダーからの信頼・共感の獲得
があげられます。
記者に取り上げられる目的を前提に、プレスリリースを書いていきましょう。
1-3.プレスリリース・記事・広告の違い
プレスリリースと混同しやすいものに、記事と広告があります。プレスリリースを作成する前に、違いを理解しておきましょう。
・プレスリリース
プレスリリースは、企業が、企業活動を記事やニュースとして取り上げられることを期待して、メディアに向けて作るものであり、メディアが制作する記事やニュースの素材です。
・記事
記事は、プレスリリースを元にメディアの記者やライターが作成し、メディアが企業の代替者として、ステークホルダーに情報を伝える手段です。
記者は日々、企業から送られてくる多くのプレスリリースの中から、記事として取り上げる価値のあるものを選定し、記事にしています。
費用に関して、記者がプレスリリースを元に記事を書いた場合、企業が記者やメディアに対して対価を払う必要はありません。
しかし、記事の内容に企業が関与することは原則できません。
・広告
企業がメディアに広告費を払って、広告枠を通して閲覧者に直接メッセージを送る方法です。また広告内容は、企業がコントロールし、ステークホルダーに与える印象を調整することができます。
特徴とし、メディアに掲載される確実性はあるものの、費用がかかってしまうのが難点です。
株式会社H&Kでは、本記事の内容をはじめ、HubSpot導入 / マーケティングによる売上向上 / 採用強化 / バックオフィスの自動化 / Webサイト制作 / システム開発など、に関するお問い合わせをお待ちしております。
2.プレスリリースの基本構成
プレスリリースの基本構成は以下の5つです。
・発信日、発信者
・タイトル
・リード文
・本文
・連絡先
これらについて、それぞれ簡単に解説します。
2-1.発信日、発信者
発信日は、プレスリリースの配信日を西暦で書きます。(例:20xx年x月x日)また、発信日の下に、正式名称で発信者を記載しましょう。補足として、リード文の冒頭に発信者名を記載する場合、企業名に続いて、かっこで本社所在地と代表者名を記載します。例:株式会社XX(本社:X県X市、代表取締役CEO:代表者名)
2-2.タイトル
タイトルは端的にし、記者が一目見て内容を大まかに把握できるようにしましょう。文字数の目安は、30文字前後です。
タイトルの文字数の目安が30文字前後である理由は、メールの件名やGoogle検索でタイトルが途中で切れてしまうことを防ぐためです。
例として、Google検索における表示可能文字数は、パソコンで表示される場合、28~35文字、スマホの場合、36~41文字です。この文字数を超えると途中でタイトルが途切れてしまうため、気をつけてタイトルをつけましょう。
その他に、サブタイトルを付けて、内容を補足することも効果的です。
2-3.リード文
リード文の役割は、簡潔に企業が伝えたいことを過不足なく伝えることです。特に意識するポイントは、以下の3点です。
・結論から書くこと
・5~6行、1~3文にまとめること
・「5W2H」で書くこと
「5W2H」とは、Who(誰が)、What(何を)、When(いつ)、Where(どこで)、Why(なぜ)、How(どのように)、How much(どのくらい)を指します。
具体例)機能性シャツ新発売のプレスリリース
- Who(誰が):企業名「〇〇」
- What(なにを):機能性シャツの販売開始
- When(いつ):2020年6月〜
- Where(どこで):東京都〜店
- Why(なぜ):身体不調による年間3兆円の経済損失、職員の腰痛・肩こり
- How(どのように):血流速度が平均30%上昇(2週間着用)
- How much(いくらで):1着〇〇円
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2-4.本文
本文で書く内容は、リード文の深堀りです。
リード文に比べ、文字数は多くなりますが簡潔に、わかりやすくすることは本文を書く上でも同じです。
おすすめの構成は「結・起・承・転」です。また、画像・グラフの差し込みや、太字、下線を適切に用いることで、読みやすさが増し、記事にされやすくなります。
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2-5.連絡先
文末に連絡先を書きます。プレスリリースを見た記者やメディア関係者等のユーザーが、すぐに問い合わせできるようにするためです。
企業情報と連絡先(社名・住所・部署名・担当者名・電話番号・メールアドレス)を記載しましょう。
忙しい記者にとって、すぐに企業とコンタクトを取れることは重要です。記者からのコンタクトを逃さないために、担当者2人分の連絡先を記載しておくと安心です。
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3.記事にされる5のコツ
プレスリリースの目的は、メディアに記事やニュース等の形で取り上げられることです。
そこで、実際にメディアに取り上げられるためのコツを5点紹介していきます。
3-1.「結・起・承・転」の構成で書く
一つ目のコツは、「結・起・承・転」の構成で書くことです。
有名な構成に「起・承・転・結」がありますが、この構成は、プレスリリースにおいては不向きです。
なぜなら、記者たちには、企業からのプレスリリースが1日で数100通届くことがあり、届いた全てのプレスリリースを隅々まで読むことはないからです。そこで、多忙な記者に読んでもらうために、企業が「取り上げてもらいたいこと」を最初に書き、記者に大まかな内容を把握してもらい、注意を惹くことが重要になります。
イメージを持てるように、「結・起・承・転」の構成で書いたプレスリリースの例をあげてみます。
結:「〇〇という新サービスを開始します」
起:「前サービスの問題は、〇〇でした」
承:「この問題を解決するために、〇〇を行いました」
転:「新サービスのPRに〇〇さんを起用しました」
このように構成を工夫することで、記者にとって読みやすいプレスリリースにすることができました。
また、これから初めてプレスリリースを書く方や、文章に自信がない方は、実際に既に掲載されている自社や他社のプレスリリースを読み、参考にすることを強くお勧めします。
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3-2.リード文は「5W2H」を使用する
2つ目のコツは、リード文は「5W2H」を使用することです。
上記でも述べたように、記者は企業活動を把握し、記事やニュースとして取り上げる価値があるかどうかの取捨選択を素早く行っています。
それと同時に、記者は誤った形で企業活動を拡散することを強く恐れています。したがって、企業活動を説明する際には、情報を数字やデータを用いて、過不足なく説明し正しく記者に把握してもらう必要があります。そこで有効なのが「5W2H」です。
プレスリリースにおける「5W2H」とは
・Who 誰が(自社が)
・When いつ(開始日・実施期間)
・What 何を(発表内容)
・Where どこで(実施・販売場所)
・Why なぜ(目的・背景)
・How どのように(特徴等)
・How much どれくらい(金額等)
を指し、実際に当てはめてリード文を書いてみると
「株式会社〇〇は、20XX年X月X日から、〇〇というサービスを、〇〇という分野で、〇〇を達成するために、開始します。特徴は〇〇で、金額は〇〇円で利用できます。」
となります。
プレスリリースを書く際は一貫して、記者にとって読みやすく、簡潔であることを意識しましょう。
3-3.画像を挿入する
3つ目のコツは、画像を挿入することです。
画像を用いることで、プレスリリースの内容や、商品・サービスの世界観をわかりやすく記者に伝えることができます。
また画像は、記者が記事やニュースにする際に、イメージを伝える手段として使用されることがあるため、十分な量を掲載し、記者が利用しやすい画像サイズ・解像度にしておくことを意識しましょう。
例として「PR TIMES」における、適切な画像サイズ・解像度を紹介します。
ファイル形式:JPG・PNG・GIF
ファイルサイズ:5MBまで
解像度:1920px × 1280px 以上
例は PR TIMESにおける、最適な画像形式に過ぎないため、自社が送りたい相手やプラットフォームに合わせた画像を用意しましょう。
3-4.専門用語の使用は避け、使用する場合は説明を入れる
4つ目のコツは、専門用語の使用は避け、使用する場合は説明を入れることです。
自社や業界にとって当たり前の専門用語であっても、記者にとっては聞き馴染みのない言葉であることがあります。
専門用語を使用する前に、言い換えができないかをまず考え、適切な言葉が見つからなければ、注釈をつけたり、かっこで補足説明をしましょう。
プレスリリースは、自社の活動を知ってもらう手段であるため、プレスリリースを書く際は常に、誰に対しても伝わる内容であるかの注意が必要です。
配信前に、他の人に読んでもらい、十分に伝わる内容であるかどうか確認しておきましょう。
3-5. 文章に客観性を持たせる
5つ目のコツは、文章に客観性を持たせることです。
記者は、主観的な表現を用いた文章を嫌います。なぜなら、主観的な表現は信頼性に欠け、トラブルや読者が離れていく原因になり得るからです。
例えば、ある商品の説明を行う際に、
「この炊飯器は大人気で、素晴らしい電気効率が特徴」
という表現を用いてしまうと、説明された炊飯器が他の炊飯器と比べて何が違うのかが伝わりません。
しかし、数字を用いて、客観的に説明した表現に直すと
「この炊飯器は累計〇〇万台を売れており、一合あたり〇〇円で炊けることが特徴」
となり、誰が聞いても同じイメージを共有できるようになります。
また、客観性に説得力を持たせるためにグラフや図を用いることも有効ですが、その場合、引用元の掲載を忘れないようにしましょう。
まとめ.
いかがだったでしょうか?
プレスリリースは、企業活動において必要不可欠なものになりつつあります。
記事にされるために気をつけなければいけない点や知っておくべき点が、多くありますが、実際に書いてみたり、読んでみたりすることで慣れていくことが重要です。
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