皆さんは「適切なマーケティングリサーチを選択、活用できますか?」
市場の状況が変わり続ける世の中で、消費者のニーズに応えていくのは難しいことです。
そんな中で消費者のウォンツが何であるかを知るためにはマーケティングリサーチが必要となります。この記事を読むことで「マーケティングリサーチの意義」がわかり、マーケティングリサーチの基本的な部分を知ることができます。
このブログのライティング者

安藤 弘樹(Koki Ando)
株式会社H&K 代表取締役
株式会社H&K 代表取締役CEO
20代前半から事業を展開し、バイアウト。その後、30年続くイベント会社で最年少でセールス・マーケの責任者。広告代理店で取締役CMOを経験。H&Kを創業。
@KOK1ANDO Youtube
<目次>
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1.マーケティングリサーチと市場調査との違い
マーケティングリサーチは日本語で「市場調査」という意味になります。しかし、市場調査は正確には「マーケットリサーチ」と訳されるため、マーケティングリサーチと市場調査は別物なのです。
このことを知らない方が多く、昨今では混同して使われがちですが、厳密には両者は異なります。具体的には以下の違いです。
- ・調査対象が「過去」か「未来」か
- ・調査の目的
- ・取り扱うデータの属性
マーケティングリサーチ |
市場調査 |
|
調査対象 |
未来の消費者動向といった推測をもとに分析する |
過去の消費者動向といった事実をもとに分析する |
調査の目的 |
既存の商品・サービスをいかにして売るかを考える |
過去のデータをもとに新しい商品・サービスを生み出す |
取り扱うデータの属性 |
数値化できないデータ 例 文章 画像 消費者の行動理由 →定性データ |
数値データ 例 インターネット調査 アンケート調査 ヒアリング調査 →定量データ |
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2.マーケティングリサーチの重要性
マーケティングリサーチとは「商品・サービスを開発する段階や、マーケティング活動をしていくときに生じる課題解決のために調査・分析を行うこと」です。そのため、企業の存続・拡大のために必要不可欠となってきます。
具体的には、
- ・ブランド戦略
- ・マーケティング戦略のPDCAサイクル
といった重要な判断を行う時に必要になります。そして、このマーケティングリサーチはマーケティング活動の不確実性を低減させることができます。
「マーケティング活動の不確実性」とは、「企業がどうマーケティング活動をしても、結果は顧客次第」ということです。というのも、顧客から熱烈な支持を得ることができれば大ヒット商品になりますが、顧客に響かなければ大きな損失が出るからです。
このように「不確実性」を完全に回避することはできませんが、減らすことはできます。そのため、マーケティングリサーチは重要性が高いです。
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3.ITによって進化するマーケティングリサーチ
近年、ITの急速な進歩により、大量かつ、即効性をもってデータを取ることができるようになりました。
特に、「行動データ」と呼ばれる、
- ・いつ
- ・どこで
- ・誰が
- ・何をした
といった人の行動を記録したデータについて把握できることが増えました。
例えば、ウェブサイトなどの閲覧数を用いることで、顧客が興味を持っていることを推測できます。
しかし、その行動に「どのような感情があったのか?」までは分からないので、従来型のアンケートやインタビューが今でも必要となります。
一般的に、マーケティングに注力している企業では、このようなリサーチによって得られた調査データと行動データを組み合わせて専門のデータアナリストが分析を行います。
また、最近ではAIを活用し、高速かつ細かい分析が可能になり、個別の顧客にニーズを細かく、かつスピーディーに対応できます。
よって、このような大量のデータを駆使したリサーチやそれに基づくマーケティング活動が現在、主流になってきています。
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4.マーケティングリサーチの3つの限界
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ITの進歩により、マーケティングの効果は格段に上がりましたが、完璧になったわけではありません。
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最初にも説明しましたが、いくら適切な方法でリサーチを行ってもマーケティングリサーチには限界があります。
- ・不確実性をゼロにはできない
- ・意思決定を行うことはできない
- ・前提条件に左右される
といった3つの理由があるからです。
4-1.不確実性をゼロにはできない
「リサーチをすることで、不確実性を減らすことはできますが、調査結果は絶対にこうなるという確実な未来予測ではない」ということです。
つまり、マーケティングリサーチは不確実な時代で生き残っていくための確実性を高める手段になります。
4-2.意思決定を行うことはできない
「リサーチによって白黒はっきりつくわけではなく、あくまでサポートである」ということです。
4-3. 前提条件に左右される
「リサーチを行うときに、決める前提条件外の結果は分からない」ということです。
そのため、マーケティングリサーチの実施前に調査を「どんな対象者にするか」「どんな内容を聞くのか」具体的に決めておかなければなりません。
前提を誤ると結果が大きく変わってきます。
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5.まとめ
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今回の記事では、
- ・マーケティングリサーチの重要性
- ・ITによって進化するマーケティングリサーチ
- ・マーケティングリサーチの3つの限界
これら3つの内容を説明していく中で「マーケティングリサーチとはなんぞや」ということについて理解を深めていくことができたのではないでしょうか?
まず「マーケティングリサーチ」は「マーケティング活動の不確実性」を低減させることができます。
そして、ITの急速な進歩により「行動データ」と呼ばれる、
- ・いつ
- ・どこで
- ・誰が
- ・何をした
といった人の行動を記録したデータについて把握できることが増えました。
最後に、マーケティングリサーチに限界があるのは、
- ・不確実性をゼロにはできない
- ・意思決定を行うことはできない
- ・前提条件に左右される
といった理由によります。
この記事からマーケティングリサーチの基本要素3点について大まかに理解していただけたなら、幸いです。
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マーケティングリサーチは私たち、H&Kでも行っています。
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