Update.2023.07.14

LPOとは?特徴から具体的な実施の流れ、ポイントを徹底解説

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この記事では、Webマーケティングに欠かせないLPO(ランディングページ最適化)について解説していきます。LPOとはLP(ランディングページ)の改善を行うことでコンバージョン率をあげることを目的とした施策を指します。LPOについて、その特徴や具体的な実施の流れをわかりやすく紹介します。この記事を読むことで、LPOの考え方が身に付き、効果的なWebマーケティングを行えるようになります。

また、弊社株式会社H&KではWebコンサルティングも行っております。お気軽にご相談ください。

 

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Contents

     

    1 LPOとは

    businessman hand working with new modern computer and business strategy as concept

    LPOとはランディングページ最適化のことを指す用語です。具体的には、LPのデザインやコンテンツ内容を改善することをいい、サービスや資料請求の成約率(CVR)を上げるという効果があります。

    また、LPは「ユーザーが最初に訪問したHP」、「サービスや資料請求を訴求するための1ページで完結するサイト」という2つの意味が使われていますが、Webマーケティングにおいては後者の意味が使われます。

    1.1 LPOの目的

    LPOの目的は既存のLPを改善し、CVRを向上させることにあります。例えば、「LPを作成したのに思うような効果がない」、「途中で離脱されてしまう」といった場合に、LPのデザインや構成、サイトの申し込みボタンなどを変更することで、CVRの向上を目指します。また、Web広告のリンク先として、LPを使用したサイトを活用している場合も多くあります。そのため、LPOにより効率的にCVRを向上させることで広告費の削減にもつながります。

     

    →ノーコードで作成できる「HubSpotのLP作成」

    →HubSpotのLP(ランディングページ)作成機能と手順を徹底解説!【簡単】

    1.2 LPOの特徴

    LPOには以下の特徴があります。

    ・扱う対象が多岐にわたる

    ・継続的な実施が必要

    LPは、配置、コンテンツ、画像、色合い、読み込み速度など様々な要素が組み合わさってできています。そのため、LPOはデザインやテキスト、Webページの構成など対象が多岐にわたるといった特徴があります。また、これらを改善し、最も効果的なLP(チャンピョンページ)を作成していくことが重要です。そのためLPOは通常1回の実施では終わらず、継続的に行うことが必要です。

    1.3 SEO,EFOとの違い

    よく使われるWebマーケティングの施策として、SEOとEFOがあります。LPOとの違いを整理していきます。

    1.3.1 SEOとは

    SEOとは検索エンジン最適化のことを指します。具体的には、ユーザーの自然検索において、自社のサイトを上位に表示させるための対策のことです。そのため、SEOを実施することでサイトへの流入数を増加させることができます。一方LPは広告のリンク先として活用されることが多いため、SEO対策が必要なサイトとは流入経路に違いがあります。よって、SEOとLPOは独立した別のものといえます。

     

    →SEOとは?SEO対策の準備から運用まで徹底解説

    1.3.2 EFOとは

    EFOとはエントリーフォーム最適化のことを指します。せっかく申し込みや購入ページに誘導できても、フォームの入力が煩雑だと、そこで離脱されてしまいます。そこで、申し込みや購入画面でのフォームを簡易化し、離脱を防ぐといった対策をEFOといいます。また、EFOはLPに限らずECサイトなどでも活用されます。ただし、LPの最後に入力フォームがある場合も多く、EFOはLPOの一部との考え方もできます。

    2 LPOの具体的な流れ

    Close up of businessman hand drawing business strategy sketches

    ただ闇雲にLPを改善しようとしても効果は得られません。LPOを効果的に実施するには以下の手順にそって進めることが重要です。

    ・現状分析

    ・仮説を立てる

    ・LPOにおけるKPIの設定

    ・施策の実施

    ・効果の検証

    LPO2 (1)

    では、一つ一つ詳しく解説していきます。

     

    →サイト制作|SEOキーワード戦略に基づく「集客」できるサイト制作

    2.1 現状分析

    まずはLPの問題点を洗い出していきます現状分析をしっかりと行わないと、改善すべき点が特定できず、効果的にLPOを実施することが難しくなります。そのため、現状分析は重要なステップの一つです。
    具体的には下記のような点について検討し、改善すべき問題を特定します。

    ・ページの滞在時間

    ・離脱率/離脱場所

    ・直帰率

    ・CVR

    ・検索キーワード

    ・ヒートマップ(熟読エリア、離脱エリアなど)

    また、これらの数値はGoogle Analysticやヒートマップツール(MIERUCA、User Heatなど)を使用することで効率的に分析することができます。また、HubSpotではWebsite Traffic Analytics Dashboardを使用することで、上記の項目を含むWebページの詳細な情報を得ることができます。

    →HubSpot(ハブスポット)についてはこちら

    2.2 仮説を立てる

    問題点を特定したら、それに対する仮説を立てていきます。具体例をいくつか挙げます。

    【例1】

    <問題>:特定の箇所で離脱率が多い

    • <仮説>

    ・見にくい箇所がある

    ・検索目的とコンテンツが一致しておらずニーズに応えられていない

    ・用語などの説明不足で理解がしづらい点がある

     

     

    【例2】

    <問題>:ページの滞在時間が短い

    <仮説>

    ・ファーストビュー(LPの最上部で訪問者が最初に目にする箇所)が見づらい。

    ・記事の内容がニーズにあっていない

    ・読み込みが遅い

    このように仮説を立てることで、何をどう改善すべきかが明確になります。また、この際、数値ばかりを気にするのではなく、実際に自分もユーザー目線でサイトを閲覧することが重要です。その際、外部のコンサルタントなどに依頼をすることも一つの手段です。

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    2.3 LPOにおけるKPIの設定

    KPIとは目標達成のために重要視される業績指標のことを指します。LPOを実施する際は、どの点をどう改善したいかを目標として定めます。ここで注意することは、つぎのように具体的な数値目標にするということです。

    ・CVRを5%上げる

    ・離脱率を20%下げる

    ・平均滞在時間を1分延ばす

    このように、具体的な数値目標にすることでLPOでの改善の度合いを測ることができます

    2.4 施策の実施

    ここまで来て、ようやくLPの改善に取り掛かります。仮説をもとに、色合いやデザイン、画像、ボタンの位置などを変更していきます。(具体的な施策項目についてはこちら

    2.5 効果の検証

    LPOを実施したら、その効果を検証する必要があります。実際、LPOは一回の施策で劇的な効果が得られるものではありません。検証を行うことで更なる課題を発見し、LPの改善を繰り返すことで、より大きな効果を得ることができます

    2.5.1 A/Bテスト

    効果の検証はA/Bテストを通じて行うことが一般的です。A/Bテストとは、異なるパターンのLPを用意し、離脱率やCVRなどを比較してLPOの効果を評価するものです。より効果が得られたLPをさらに改善させ、再度A/Bテストを行うことで、最も効果的なLPを作成することができます。
    また、A/Bテストは異なるパターンのLPを同時期に展開し比較するため、諸条件が一緒である、短期間で評価できるといったメリットがあります。

    3 具体的な施策項目

    Thinking woman in glasses looking up with light idea bulb above head isolated on gray wall background-4

    LPの改善で特に重要なポイントは次のようなものがあります。

    ・ファーストビューの改善

    ・ページ速度の改善

    ・口コミやUGCの掲載

    ・コンテンツの改善

    では、それぞれ解説していきます。

    3.1 ファーストビューの改善

    平均滞在時間が短い場合、ファーストビューに原因があるかもしれません。

    ユーザーがサイトを読み進めるかを判断するのに要する時間は3秒程度といわれ、内容以上に見た目で判断する傾向があります。そのため、サイトの上部に当たるファーストビューが見づらいと、読み進めるユーザー数が大幅に減少します。そのため、次のような点を改善していきます。

    ・画像の見やすさ

    ・色合い

    ・テキストの大きさ

    ・サイトの簡潔さ

    3.2 ページ表示速度の改善

    ページの読み込みが遅いと直帰率が高まります。実際、読み込みに3秒以上かかると53%の訪問者が離脱するといわれています。そのため、画像を圧縮したり、キャッシュを効果的に使い、読み込み速度の改善を行います。また、この際Googleが提供するPageSpeed Insights (web.dev)を使えば、ページ速度だけでなく、速度向上のために改善すべき点も指摘してくれます。

     

    →Webコンサルティング|株式会社H&K

    3.3 口コミやUGCの掲載

    客観的な情報を掲載することでユーザーに信頼感や安心感を与えることができ、CVRの向上につながります。そのため、口コミやUGC(ユーザー生成コンテンツ)をLPに組み込むことで効果が期待できます。

    3.4 コンテンツの改善

    LPはユーザーのニーズにあった情報を掲載することが重要です。離脱率や離脱場所からニーズとのずれを把握し、ニーズに合った情報に差し替えることで、離脱を防ぐことができます。また、専門用語は極力避ける、必要な場合は説明をつける、などユーザーにとって読みやすいLPにすることも大切です。

     

    →成果につながるLPのコンテンツについてはこちら

    3.5 LPのモバイル対応

    スマートフォンは表示スペースが小さく縦長であることや、片手での操作が主流であることなど、PCとは違った特徴があります。そのため、特徴にあわせて改善することが重要です。主なポイントは次のようなものがあります。

    ・文字の大きさ

    ・簡潔さ

    ・申し込みボタンの押しやすさ

    4 まとめ

    ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

    LPは作成して満足するのではなく、LPOを行い改善していくことが重要です。LPOは1度で劇的な効果を得ることは難しいですが、繰り返し行うことが成功のカギとなります。

    また、HubSpotを使用すれば、LPの作成だけでなくA/BテストやWeb広告との連携を通じたLPの改善など、オールインワンでLPOを実施することができます

    株式会社H&Kは国内で2社しかないHubSpotのDiamondパートナーとしてHubSpotの導入支援や、Webコンサル、LPの作成も行っております。

    お気軽にお問い合わせください。


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    安藤 弘樹(Koki Ando)
    株式会社H&K 代表取締役 CEO
    20代前半から事業を展開し、バイアウト。
    その後、30年続くイベント会社で最年少でセールス・マーケの責任者。
    広告代理店で取締役CMOを経験。H&Kを創業。