Update.2022.12.07

【初心者にも分かる】Youtube広告とは?広告の種類や費用から運用に必要な基礎を解説

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動画広告と言えば、YouTube 動画の最初に出てくる5秒の短い広告を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ユーザーとして YouTube を利用していると少し厄介と感じるものもしばしば。

しかし、YouTube は 他の動画プラットホームに比べ、ユーザー数が格段に多く利用者層も幅広いため、動画広告を配信するのであれば YouTube 広告を一番に考えるべきです。

今回の記事では YouTube 広告の基本となる、広告フォーマットや課金方式、ターゲティング方法、広告配信するための設定方法までをキャプチャを用いて解説します。

これを読めば YouTube 広告がしっかりと理解できる内容になっているので是非ご覧ください。

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Contents

     

     

     

     

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    1. YouTube広告の主流は「インストリーム広告」

    昨今、YouTubeなどの動画広告市場は急速な成長を続け、年々ユーザーを増やし続けています。

    電通グループのデジタル広告領域を牽引する4社(D2C/CCI/電通/電通デジタル)の「2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」によると、日本の総広告費(6兆9381億円)のうち「インターネット広告媒体費」は、なんと1 兆 6630 億円。

    前年比114.8%となっています。そのうちビデオ(動画)広告は約20%を占め、前年比157.1%の3184億円となりました。

    また2020年には前年比113.0%の3597億円になると予測されていました。徐々に成長率が緩やかになりつつあるものの、これからも動画広告市場は引き続き成長が見込まれます。

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    ※引用:dentsu|2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析

     

     

    今やYouTube広告はかつてのテレビCMのように日常生活に浸透してきており、「効果的なマーケティング施策」の一つと言えるでしょう。

    また、スマートフォン視聴率情報「ニールセン モバイル ネットビュー」のデータによると、新型コロナウイルスの影響で3、4月の一人あたりの月間平均利用時間は、1、2月平均と比較して約1時間増加していました。

    特に18〜34歳の若年層では、月に2時間40分以上増加しているという結果になりました。

     

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    ※引用:ニールセン モバイル ネットビュー|「投稿動画」アプリの1人あたりの月間平均利用時間推移

    動画視聴時間が増えていることからも分かるように、YouTube広告の市場はさらなる成長を遂げることが予想できます。

    YouTube動画を閲覧していると、動画の最初や最後、もしくは動画の途中で流れる広告を目にしたことがあると思います。これを「インストリーム広告」といいます。

     

     

    インストリーム広告には、5秒後にスキップ可能な「スキッパブル広告」、スキップ不可の「ノンスキッパブル広告」、6秒間スキップできない「バンパー広告」があります。

    最初の5秒でユーザーを引きつけなければ動画を見てもらえない可能性はあるものの、逆にいえば最低5秒は必ず広告が流れるため、認知拡大には効果的な広告です。

    2. 事例で解説!YouTube広告商品の種類は5つ

    Online Advertising Concept. Closeup Landing Page on Laptop Screen in Doodle Design Style. On Background of Comfortable Working Place in Modern Office. Blurred, Toned Image. 3D Render.-1

     

    YouTube広告は大きく5種類に分けられます。それぞれの広告の特徴を事例つきで解説していきましょう。

    1)TrueViewインストリーム広告

    「TrueViewインストリーム広告」とは動画の再生前、再生中、または再生後に流れる広告のことです。動画本編が始まる前に流れる広告を「プレロール」、動画本編の途中に挟み込まれている広告を「ミッドロール」、動画本編が終わった後に流れる広告を「ポストロール」と言います。

    ※引用:リチカタイムズ|インストリーム広告って何?動画広告の種類を覚えよう 

    TrueView広告は、ターゲットとなるユーザーの属性(年齢や性別、興味関心、地域など)に応じて細かく絞り込むことができるため、より高い訴求効果が期待できます。

    TrueViewインストリーム広告には動画視聴5秒後にスキップの選択が可能な「スキッパブル広告」と、強制視聴型の「ノンスキッパブル広告」の2種類があります。

    「スキッパブル広告」は広告再生開始から5秒が経過すると、広告をスキップするオプションがユーザーに表示されます。言い換えると最低5秒間は確実に動画を見てもらうことができるため、最初の5秒間でユーザーを惹きつけることが重要になります。

     

    ※出典元:YouTube|YouTubeヘルプ

    一方、「ノンスキッパブル広告」は他の動画の再生前、再生中、または再生後に再生される 15 秒以下の動画広告のことです。

    スキップできずユーザーに動画が最後まで表示されるため、メッセージ全体を伝えることができるというメリットがある一方、強制的に動画が表示されるため、ユーザーによっては悪印象を与えてしまう可能性があるというデメリットがあります。

    ※出典元:YouTube|YouTubeヘルプ

     

    2)TrueViewディスカバリー広告

    「TrueView ディスカバリー広告」とは、YouTube上の右側にある関連動画や検索結果一覧に表示される広告です。

    ※出典元:DisplaySpecs|DisplaySpecsヘルプ

    TrueView ディスカバリー広告は動画内では配信されず、広告をクリックすることで再生されます。既に興味を持っているといえるユーザーの能動的なアクションによって配信されるため、ネガティブな印象を与えにくく商品購買やサービス利用に繋がりやすい広告と言えるでしょう。

    Android や iOS の YouTube アプリのトップページでは、モバイル ビデオマストヘッドが掲載されていない場合に TrueView ディスカバリー広告が掲載されます。

     

    ※出典元:DisplaySpecs|DisplaySpecsヘルプ

    YouTube モバイルの検索ページと動画再生ページでは、関連動画スロットでTrueView ディスカバリー広告がプロモート動画として表示されます。

     

    ※出典元:DisplaySpecs|DisplaySpecsヘルプ

    3)バンパー広告

    「バンパー広告」とは、6秒間のスキップできない広告のことで、動画の再生前、再生中、または再生後に流れます。スキップができないため最後まで見てもらえることや長さが6秒間と短いためユーザーへのストレスも少ないとされています。伝えたいことを簡潔にまとめて伝えることが重要です。

    バンパー広告は、YouTube 動画と、Google 動画パートナー上のウェブサイトやアプリに表示されます。幅広い層へのブランド認知やリーチなどが期待できます。

    ※出典元:YouTube|YouTubeヘルプ

    4)アウトストリーム広告

    「アウトストリーム広告」とは、YouTube内ではなくYouTubeのパートナーWebサイトやアプリで配信されるモバイル専用の動画広告です。

    アウトストリーム広告の利点は、リーズナブルな費用で動画のリーチを拡大できることです。画面に広告が表示されると自動的にミュートの状態で再生され、タップしてミュートを解除したり、スクロールして動画を飛ばしたり、自社のサイトへ誘導したりといったことができます。

    アウトストリーム広告は、モバイル端末およびタブレット端末向けのGoogle動画パートナー(アプリ、モバイルサイト)に表示されます。

     

    ※出典元:YouTube|YouTubeヘルプ

    5)マストヘッド広告

    「マストヘッド広告」とは、YouTubeのホーム画面最上部に掲載される動画広告です。

    TrueView広告のようにターゲティングができませんが、国単位で配信エリアを指定できます。

    マストヘッド広告は、YouTubeのトップページの最も目立つ場所に広告が表示されるため、最大限にYouTubeユーザーへのリーチができる広告とも言えるでしょう。

    ※出典元:YouTube|YouTubeヘルプ

    3. 【目的別】YouTube動画広告を選ぶポイント

    YouTube広告にはさまざまな種類があることをお伝えしてきました。それぞれの広告によって特徴が異なるため、目的別に活用することが何より重要です。

    YouTube広告の配信には、大きく分けて3つの目的「自社サービス・ブランドの認知向上」「商品やブランドの比較検討」「見込み顧客のリスト獲得や商品購入」がありますが、効果的なYouTube広告は目的別に異なります。

    ここではどのYouTube広告が最適なのか選ぶポイントを解説しましょう。

    目的1:自社サービス・ブランドの認知向上

    ユーザーに商品を購入してもらう場合、まずは自社サービスやブランドの認知度を上げることから始まります。広告を通じて商品やサービスの認知を拡大させるためには、「バンパー広告」「インストリーム広告」「アウトストリーム広告」「マストヘッド広告」などが効果的です。

    「バンパー広告」や「インストリーム広告」は時間の長さに制限があるものの、ユーザーに確実に見てもらうことができます。短時間でユーザーの興味を引くインパクトのある効果的なメッセージが求められます。

    また、「マストヘッド広告」は年齢や性別関係なく、YouTubeのトップページの最も目立つ場所に広告が表示されるため、認知度を上げるのに効果的です。

    目的2:商品やブランドの比較検討

    サービスやブランドの認知の次に必要なのは、ユーザーに商品やサービスを比較検討するよう促すことです。この「商品やブランドの比較検討」を目的とする場合には、「スキッパブル広告」や「TrueView ディスカバリー広告」が効果的です。

    「スキッパブル広告」は自社の商品やサービスを検討しているユーザーや、競合他社も検討しているユーザーに向けて広告を配信することができます。

    スキップしなかった場合、「ノンスキッパブル広告」よりも長い間動画が再生されるため、興味のあるユーザーに多くの情報を提供できます。

    また、「TrueView ディスカバリー広告」は動画の中ではなく、YouTube の関連動画の横や検索結果部分、モバイル版 YouTube のトップページなど、ユーザーが動画を探している際に目にする箇所に表示されます。

    サムネイルをクリックした場合に広告が再生されるため、そもそも興味のあるユーザーが視聴することになります。商品購買やサービス利用へと繋がりやすいと言えるでしょう。

    目的3:見込み顧客のリスト獲得や商品購入

    YouTube広告の最終的な目的は、ユーザーにクリックや購入・登録などの行動をとってもらうことです。

    「スキッパブル広告」にサイトリンクやリードフォームなどのオプション機能を追加すると、商品についてより詳しい情報を調べたり、連絡先の情報を登録したりするなど、その後のアクションを促しやすくなります。

    また、「TrueView ディスカバリー広告」はユーザーが視聴する動画が決まっていない時点で視野に入るため、他の表示形式に比べてページ遷移する可能性が高いと言えます。

    YouTubeからのページ遷移および遷移先での購買促進を目的とするなら、「スキッパブル広告」や「TrueView ディスカバリー広告」がおすすめです。

     

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    4. 成果の出るYouTube広告作成の秘訣

    多くの人が目にする動画広告ですが、動画広告制作は「設計で決まる」と言っても過言ではありません。動画広告制作には費用も工数もかかるため、効果的な施策が必要不可欠です。

    動画広告施策には、大きく3つのステップがあります。

    STEP1:動画制作の基礎設計

    動画広告は、ターゲットや具体的なペルソナ・配信先メディア・施策の目的などにより、内容が大きく異なります。

    そのため、設計段階で基礎的な「どの情報を誰に伝えるのか」を明確にしておかなければ、動画の修正が発生したり、せっかく完成してもメッセージに一貫性が欠けユーザーの離脱に繋がってしまう可能性があります。

    まずは、サービスや商品を考える上で象徴となるベルソナ、広告の目的、達成度を測るための成果指標を決め、動画の概要を考えていきましょう。

    STEP2:広告配信の設計

    動画制作の基礎設計ができたら、次は配信メディアの選定や、詳細な配信方法を決定するなどの、広告配信の設計です。効果的な動画の内容は、配信メディアやターゲティングにより異なります。

    動画で重要となるのは最初の5秒。この間にユーザーを引き付けられなければ簡単に離脱されてしまいます。第一印象で印象に残らなければ、その後の印象を覆すことは難しくなるでしょう。

    そして動画の最後には、サービス購入に繋がるような具体的な行動を明示しておくことが必要です。動画の縦横比を表すアスペクト比(動画の縦横比のこと)や、動画広告に付随するテキストの内容などもここで決めておくようにしましょう

    STEP3:動画の構成・制作

    基礎設計や広告配信の設計ができたら、ようやく構成の作成・制作へと入っていきます。この段階になると関わる人数も増えてくるため、認識のズレが生じないためにもここまでの決定事項を文書化して共有しておくことをおすすめします。

    YouTube広告作成の流れについてお伝えしてきましたが、自社で制作すべきか、外部に委託すべきか悩まれることもあるかと思います。

    広告作成の知識や経験を蓄積させたい場合・発注コストを下げたい場合には自社での制作がおすすめです。

    一方で、単発で動画広告を出したい場合、広告作成について不慣れなので経験者に任せたい場合は外部委託をしてみるのもいいでしょう。

     

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    FacebookやInstagram、Amazon、YouTubeの公式パートナーに認定されているので、動画の品質も保証されています。

    「動画制作についての経験がない」「動画制作をしてみたが、費用や時間がかかってしまいPDCAがうまく回らない」といった悩みをお持ちの企業におすすめです。

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    5. 図解でわかる!具体的なYouTube広告配信7つのステップ

    YouTube広告は、予算や目的など細かな設定を行うことができるため、非常に効果的な動画広告です。ここでは、インストリーム広告配信の具体的な設定方法をご紹介していきます。

    YouTube動画広告の作成と配信には、Google広告のアカウントが必要です。Google広告のアカウントを取得し、動画を完成させておきましょう。

     

    STEP①:YouTubeに完成した動画をアップロードする

    まずは、広告用に作成した動画をYouTubeにアップロードしましょう。

    動画のアップロードは、YouTubeのWEBページだけでなくスマートフォンのYouTubeアプリからも行うことができます。

     

    STEP②:Google広告からYouTube動画広告を作成する

    Google広告にログインし、Google広告のホームページからYouTube動画広告を作成します。

    メニューの「キャンペーン」タブをクリックし、キャンペーン管理画面の「+」ボタンをクリックするとプルダウンメニューが表示されます。

    プルダウンメニューの中から「+新しいキャンペーンを作成」を選択しましょう。

     

     

    STEP③:「達成したい目標」を選択する

    「販売促進」、「見込み顧客の獲得」、「ウェブサイトのトラフィック」、「商品やブランドの比較検討」、「ブランド認知度とリーチ」 の中からキャンペーンで達成したい目標を選びます。インストリーム広告の場合は、「動画」を選択しましょう。

    キャンペーンタイプを選んだら、キャンペーンタイプのサブタイプを選択し、「続行」を押しましょう。

     

    STEP④:予算の使い方を指定する

    続いて、キャンペーンの詳細情報を入力していきます。

    入札関連の設定では、予算の使い方を決めることができます。何を主目的とするかは、「広告を見てもらうこと」「広告をクリックしてもらうこと」「サイトでコンバージョンを達成してもらうこと」から選択できます。

    「キャンペーンの合計予算額」、または「1日の予算」のどちらかを選択し、予算を入力します。

    そして、キャンペーンの開始日と終了日を設定します。広告の配信はGoogleの自動審査で承認される必要があり、審査に数日かかることもありますので、スケジュールに余裕をもって作成しましょう。

    STEP⑤:ターゲットを絞る

    所在地域や使用言語などのキャンペーンのターゲット設定を調整することで、より効果的なユーザーに絞って広告を表示ができます。

    インストリーム広告の場合、「ネットワークの選択」では「YouTube 動画」を選択しましょう。また、「ディスプレイ ネットワークの動画パートナー」の設定をonにしておくとYouTube 以外にもリーチを拡大できます。

    また、任意で「その他の設定」をクリックすると、ユーザーの利用しているデバイスによる表示の有無を設定する「デバイス別ターゲティング」、同じユーザーに同じ広告が過剰に表示されることを防ぐ「フリークエンシー キャップ」、特定の曜日や時間ごとに広告配信の有無を細かに決められる「広告スケジュールの設定」が可能になります。

    STEP⑥:広告グループを作成する

    広告を配信するターゲットグループを設定します。

     

    ここでは性別・年齢・子供の有無・世帯収入などのユーザー属性、特定の興味や関心を持つとGoogle が推定したオーディエンス、目的に応じたキーワード、特定のトピックに関心を持つユーザーを選定するトピック、プレースメントを指定して、ターゲットを絞ります。

    STEP⑦:動画広告を作成する

    キャンペーンの詳細設定と広告グループの作成が終わったら、最後に広告として配信するYouTube動画を指定します。

    左側の動画検索からキーワードや動画のURLを入力して、作成した広告用の動画を選択しましょう。

    URLを入力すると、実際の動画画面が右側に表示されます。

    広告をクリックしたユーザーに表示する最終ページ URL 、ユーザーを誘導するようなフレーズ、見出し、広告名を入力します。見出しは最もユーザーの目に付きやすいテキストですので、効果的なものにしましょう。

    入力が終わったら、「キャンペーンの作成」 をクリックして完成です。

     

     

    6. まとめ|YouTube動画広告の導入を検討しよう

    今回の記事では、YouTube動画広告には5種類あり、それぞれ特徴が大きく異なることをお伝えしました。

    動画広告は撮影や編集などが必要で、少し難しい印象があるかもしれません。しかし、世界最大の動画共有サービスであるYouTube市場は現在も発展し続けている上に、テレビ離れが進む若者にも見てもらえるなど、計り知れないメリットがあります。

    ターゲティングも詳細に設定を行えるため、YouTube動画広告は非常に効率的な広告と言えます。今回の記事がYouTube動画広告の種類・効果について理解を深め、導入を検討する参考になりましたら幸いです。

     

    もし、何か相談したい事がある方は、ぜひ一度弊社k部式会社H&Kまでご相談ください!

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    安藤 弘樹(Koki Ando)
    株式会社H&K 代表取締役 CEO
    20代前半から事業を展開し、バイアウト。
    その後、30年続くイベント会社で最年少でセールス・マーケの責任者。
    広告代理店で取締役CMOを経験。H&Kを創業。