<ご担当者様>
荒谷春成(Syunsei Araya)さん
東京メディカル・スポーツ専門学校
\CPAの35%削減を実現/
<H&Kコンサルタント>
安藤弘樹(Koki Ando)
株式会社H&K 代表取締役CEO
松下 暉(Hikaru Matsushita)
株式会社H&K ブランディング事業部
<会社のご紹介>
今回の事例
新規学生の集客問題とマーケティングの管理体制の改善。この問題に対して東京メディカル・スポーツ専門学校様にインタビューを実施し、について、今までのコンサルティングの内容を振り返りながら鈴木さんに伺いました。
今回は二つの事例に分けてインタビューを行いました。両方とも参考になると思いますので是非参考にしてください!
・コンテンツの制作 (youtube、オウンドメディア) |
※オウンドメディア構築とSFA・MA設計についての記事はこちら
1. 動画コンテンツの強化の目的は若い世代への「早期の認知拡大」
1-1. 動画コンテンツ強化の背景
松下:本日はよろしくお願いいたします!まず最初に、御社が動画コンテンツのコンサルティングを受けようと思ったきっかけから教えてください。
荒谷さん:はい。本格的に動画コンテンツの強化をしたいと思ったきっかけがいくつかありました。
・1~2年前くらいから顧客とのやりとりでYoutubeというプラットフォームが今後キーになってくることを実感した |
私自身、動画広告に関して知識がなかったので、今回H&Kさんから動画広告のノウハウをレクチャーしてもらうと同時に勉強できればいいと考えました。
松下:ありがとうございます。そういった背景のもと、動画コンテンツの強化をしたいと思った目的を教えてください。
荒谷さん:本校の一番の目的は若い世代に本校の認知を広げることでした。
正直今までの広告活動には限界がありました。例えば、新規顧客の資料請求からの流れをつかむことによるコンバージョンは確かに成果はありました。しかし結果としては大きく下がる事もなければ上がることもなかったです。
一番のキーは”早期”に認知されること。そこでYoutubeに力を入れてみようと考えました。
(今年度と昨年度の4月から8月にかかった広告費の比較)
Youtubeに力を入れることでYouTube広告とYoutubeを運用し、Google広告のCPAが下がる
1−2.スポーツの専門学校として動画コンテンツの先駆けを作る
安藤:専門学校として、美容系では動画コンテンツを取り入れてるのをよく見かけます。一方でスポーツの専門学校で動画コンテンツに力を入れてるところは中々見かけない印象です。そのような中でどうして動画コンテンツに力を入れようと踏み切ったのですか?
荒谷さん:当校はよくある他の学校法人とは少し考え方が違うという点が大きいと思います。総長の理念がベンチャースピリットに近く、攻めていく姿勢のトライ&エラーをよしとする風潮があります。その影響で少しこけても大丈夫と言われていたので、思い切って挑戦することにしました(笑)
安藤:新しいことに取り組みを続けていく、御社のチャレンジ精神の風潮が後押ししたんですね!そんな御社ですが、活動の中で学生にリカレント教育を勧めていますよね。これも総長の思想が影響しているのですか?
1ー3.学校の目標はポジショニングに基づく「社会貢献」
荒谷さん:はい。よく学園では蟻の視点ではなく、鳥の視点を持てと言われています。一・二個上のポジションを見て考えることが大事で、上の立場ならどう行動すべきかを考える必要があります。
保育事業に手を出したのも業界が伸びてるからといった理由ではなく、働いてる女性を手助けするにはどうすればいいかというポジションの観点から事業を拡大することになりました。
超高齢化社会に進んでいる中、定年をすぎても働く時代が来るのは目に見えています。そんな社会の中で困ってる方、例えば資格がない人の手助けをしたい。こういった社会貢献に重きを置いているのが私たち学園の理念です。
松下:ポジショニングの考え方が既に学校で根付いていたのですね。
荒谷さん:そうです。H&Kさんとやりとりをする中でさらに顧客の思考を考えることができるようになりました
1ー4.進学前の学生にも「認知」を拡大
荒谷さん:例えば今週のイベントでは高校生にもなってない中学3年生の学生が来ました。しかもこれは珍しいことではありません。イベントに参加する人の中には小学生が来ることがあります。近代マグロ計画ではないですが、職業の魅力や思考を小さい頃から伝えることが「認知」を広げていくことが重要だと思います。
松下:こういった知名度に関する戦略は今後重要になっていきますね。
荒谷さん:そうですね。認知があるからまだこの程度の広報でいいですが、若年層に全く認知されてない業界では今後特に厳しい状況になると考えています。自分たちでいえば理学療法士に関してまだ若い子に認知されていないので、いかにして他の理由で来た子にどう認知してもらえるかが今後大事になってきます。
安藤:コンバージョン数を増やすというよりは、全体として何人が知ってくれているのか、そして入学までの流れを把握できるかが大事になってきますね。その部分で御社は予算を適切に使えていますね。
1ー5.ターゲットのスポーツ系に対して「医療」の駒を使った集客を活用
荒谷さん:現在のターゲットのマーケットは医療系ではなく、スポーツ系です。創業当時はこのターゲットが逆でした。当校はスポーツから成りあがってきた医療の学校でしたので、募集しても当然中々学生が集まらなかったです。
そこで発想を変えていき、スポーツのマーケットの中の「医療」という選択肢に絞って狙っていくことで、興味のある学生が入学してくれるようになり、現在の学校の形ができあがりました。
安藤:それこそポジショニングの問題ですよね。医療だけだと老舗の大手が多い中、スポーツの市場を利用して興味のある学生に知ってもらう。それが今の学校につながっているんですね。
2. 学校法人として動画コンテンツ・Youtube強化で得られたこととは
2−1.動画コンテンツのペルソナ設計を現場教育にも活用
松下:動画コンテンツを作成していくにあたって、ペルソナ設計を一緒に進めていきましたが、その中で気づいた点等あれば教えてください。
荒谷さん:今まで会社員をやってきましたが、このコロナ渦の影響で子どもの行動変容が大きく変わっていることに気づきました。
同様に子どもだけでなく、保護者も行動変容が変わっていることに気づきました。こうした中、今広報活動の舵をきっていかないと後々乗り遅れてしまうと感じました。
松下:コロナ渦での子どもの行動変容とは具体的にどのような変化があると感じましたか?
荒谷さん:今の顧客は学生がメインになります。このZ世代とよばれるペルソナ設計した際にいくつかの気づきを得られました。主にマスメディアの影響に関する気づきです。
・調べものは基本Googleで検索。
・テレビ見ない。代わりにYoutubeや動画媒体を見る。
・コミュニケーションツールを使い分けている(InstagramのDM、その他はLINE等)
実際にペルソナ設計をした際、こうした自分たちの感覚とは違う感覚を持っているといったことで多くの気づきを得ることができました。
安藤:その部分はカスタマージャーニーに該当しますね。ユーザー知るのはYoutube、さらに関心を抱いたらInstagramなど...その部分で適切にペルソナ設計をした結果、Youtube広告によって指名検索が増えましたよね。
荒谷さん:そうですね。今までと比べて、資料請求をしてからイベントに来るのではなく、直接イベントに来てくれる人が増えました。
こうした人たちは私たちが認識できていなくても、YoutubeやSNSなど何かしらの方法で接点をもってくれており、”認知” を実感できるようになりました。
2ー2. 学校のオープンキャンパス動画制作により
スタッフや先生の温度感を高めることに成功
松下:Webのオープンキャンパスの動画ではH&Kが担当して作成しましたが、実際にクオリティの方はどうでしたか?
荒谷さん:はい。これもまたH&Kさんと動画制作を一緒にやっていくうちに多くの気づきがありました。
最初は動画一つ撮るのに何個も苦労したことがありました。
・盛りだくさんに詰め込めばいいと思っていたが、それでは途中で飽きしまう
・動画を撮る際の機材の使い方
・動画の導入で顧客にどう関心持っていくか
こういった問題に対して、スタッフの方たちと一緒に動画制作してくださったのでとても助かりました。また、教えて頂いた内容を、動画制作以外の部分で活用できるようにもなりました。教えて頂いた内容を教育に利用することもできました。
例えば先生の授業。授業も言ってしまえばプレゼンの一環ですから、導入部分で学生を惹きつけられるかに関して、動画制作に限らず参考になる部分は多かったと思います。
現在も授業の一部をオンラインでやっているのですが、特に体験授業を担当している先生には響いたと思います。
松下:ありがとうございます!実際に多くの先生に関わらせていただいたり、メールのコンテンツに関して先生や学生さんにインタビューをしてその内容を盛り込んだり、かなり多くの人を巻き込んだマーケット施策になりましたね!
2−3. 動画制作と時代の流行によってスタッフ、学生自身が広報担当になる
荒谷さん:また学生スタッフもTiktokの動画制作に関しても興味を示していました。彼らは動画に映っても全然いいと思ってくれています。むしろ映らせてくれと言ってくる人もいます(笑)。学校や職種が変わると厳しいですけど、そこが本校の良い点の一つです。
実際に動画やSNS(Facebook)で発信した学生の高校の先生がコンタクトしてくれるといった事も増えました。また、最近では学生の保護者も一緒に調べてくれて、メールをくれることも増えてきています。
安藤:いいですね!学生自身が関われると、社内の在校生も広報になりえますからね。こういった文化形成をしていくことはマーケティングとしてはとても重要です。他社さんですとセールスや経営陣の方を巻き込んでやらないとできないですね。
荒谷さん:さらにいうとスタッフが前より主体的に動けるようになりました。最初はスタッフが映像を作っていくことを面倒くさがっていました。
先ほど取り組んでいたような内容は広報だけではなく、組織の中に落とし込んで教育の部分で大きく使えます。彼らは率先して動けるようになるだけでなく、就職やリカレント教育といった思考を身につけてくれます。 現在では学校説明会の動画をスタッフが主体的に作っているところです。
安藤:ありがとうございます。御社の場合はスピード感を持って取り組めていますよね。コンテンツや動画コンテンツを作っていったりでしたり、オウンドメディアを立ち上げたり…
弊社もスピード感を持って取り組めているとは思っているのですが、御社の方がもしかしたら早いかもしれません(笑)
荒谷さん:確かにどの学園の広報よりもスピード感を求められますね。今こうして動いていますが、これでも本校では遅いと言われたりします(笑)
松下:ありがとうございます!今日はお忙しい中インタビューを受けてくださり、ありがとうございました!
(MA・SFA導入やオウンドメディア構築に関するインタビュー記事はこちらから)